「ゲームばっかりしてんと、勉強しーや」という声が聞こえてきたのは今は昔。
ゲームにもいろんなゲームがあるぞというお話ですが、
近頃はむしろ、「だらだら動画見てる暇あったら、ゲームでもしーや」の世界線になりそうだなぁと思っています。本当に動画(特に倍速動画とかショート動画とか)は全然思考しないし、それだったら考えたり知識つけたりするゲームの方が比べるまでもなく良いだろうと思っております。
1.ゲームの種類
とは言いましても、ゲームにもいろいろ種類があります。
(この章はゲームの全体観の整理で、タイトルと全然関係ない話なので、興味が無い方はすぐ2章へ)
もちろんアナログのカードゲームやボードゲーム、レクリエーション系やスポーツ、子供の遊びなどもありますが、ここで言うゲームはデジタルゲームです。冒頭の「ゲームばっかりしてんと」はいつもテレビゲームです。
そのデジタルゲームのジャンルも多彩で、混ざったりしていて明確に分けられないゲームもあったりしますが、一旦下記のようなジャンルに分けられます。どのジャンルのゲームが好きですか。
(1)ロールプレイングゲーム(RPG)
キャラクターを操作し、ストーリーや冒険を進めるゲーム(例:ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー)。私はゲームは一人でやることがほとんどなのでこのジャンルが一番好きですね。「ドラクエ派?FF派?」という論争がありましたが、個人的には「サガ派」でしたし、メタルマックス系も好きでした。そして、今「女神転生5」をやりかけで止まっています。
(2)アクションゲーム (ACT)
リアルタイムに操作し、敵を倒したり障害物を越えたりするゲーム(例:スーパーマリオブラザーズ、モンスターハンター)。「がんばれゴエモン」や「悪魔城ドラキュラ」などファミコン時代から超有名ゲームが多いので、ゲームと言えばこのジャンルの作品を思い浮かべる人も多いと思います。「ストリートファイター」に代表される格闘ゲーム全般もこのジャンルです。
(3)アドベンチャーゲーム (AVG)
謎解きやストーリー展開、キャラクターとの会話を楽しむゲーム(例:逆転裁判、ファミコン探偵クラブ)。「かまいたちの夜」みたいなサウンドノベル系もこのジャンルに入ります。「ファタモルガーナの館 -DREAMS OF THE REVENANTS EDITION-」とか「428~封鎖された渋谷で~」とかが所持済みプレイ待ちだったりします。
(4)パズルゲーム
ブロックを揃えたり、頭を使ったりしてクリアを目指すゲーム(例:テトリス、ぷよぷよ)。合間のちょっとした時間などにやられるものが多く、ネット発で「どうぶつタワーバトル」とか「スイカゲーム」は大ヒットしましたね。息の長いソシャゲの「パズドラ」や「モンスト」もこのジャンルに入るでしょう。
(5)シューティングゲーム (STG)
銃や武器でターゲットを撃つゲーム(例:スプラトゥーン、フォートナイト)。昔は、「雷電」や「東方系」などの画面が縦に動く縦スクロール、「グラディウス」に代表される横スクロールなどの飛行機を操作するイメージでしたが、近年は「APEX」とか「コールオブデューティー」とかFPSやTPSなどで多くの有名作が生まれています。アクションゲームと言えばアクションゲームでもあります。
(6)シミュレーションゲーム (SLG)
育成、経営、恋愛などを仮想空間で擬似体験するゲーム(例:どうぶつの森、シムシティ)。スポーツゲームもただスポーツを楽しむアクションゲームから、「パワプロ」や「サカつく」など選手やチームの育成を取り入れてシミュレーション要素を盛り込んだ作品もたくさん出ました。ゲーム容量が増えたことで展開できる内容も多様になってきています。
(7)ストラテジーゲーム(リアルタイム/ターン制)
盤面で駒を動かし、戦略的に敵を倒すゲーム(例:ファイアーエムブレム、将棋・チェス系ゲーム)。「信長の野望」や「civilization」などシリーズ化されているものもありますが、シミュレーションゲームとの違いと言われると分けきれない、というかシミュレーションゲームの一部にストラテジーゲームがある感じでしょうか。
(8)リズムゲー・音ゲー
音楽やリズムに合わせてタイミング良くボタンを押したりしてスコアを競うゲーム(例:リズム天国、太鼓の達人)。ダンスやギター、ドラムなどバリエーションもいろいろ広がりました。ゲームセンターに初めて「beatmania」の筐体が登場したときにはびっくり&ドはまりしましたね。
(9)レースゲーム
レーシングゲームは乗り物を操作し、コースを走行して速さや順位を競うゲーム(例:マリオカート、グランツーリスモ)。ほぼこれらのシリーズしかないかもしれないこのジャンル。あとは「カービィのエアライド」や「F-ZERO」あたりが有名どころか。ゲームセンターには大きな筐体で楽しめるゲームがあります。
という感じで、他にもこの分類で分けられないゲームもあるのですが、一旦代表的なジャンルは触れられたのではないかと思います。
そして、タイトルの「自分を育てるゲーム、自分に閉じこもるゲーム」ですが、「自分を育てるゲームとはどのジャンルのゲームなのか?」というような単純なことではありません。
むしろ、どのように遊ぶのかにかかってきます。
2.ゲームをその性質で分類する
はじめに「動画よりゲームの方が頭使う」という話をしていましたので、一旦その観点で整理してみます。
・頭使うレベル1(あまり使わない):周回ゲー・放置ゲー・課金ゲー
周回ゲーとは、素材集めやアイテム収集、レベル上げ、リセマラなどなど頭を使わず同じことを繰り返すことでゲームを有利に進めようとするものです。一度クリアしたゲームを改めて1から何度も周回するパターンもあります。これも周回ゲーと言ってよいでしょう。自分の勝手知ったる範囲の中で遊ぶわけで、当然頭はそれほど使いません。
放置ゲーとは、文字通り、放置していればゲームが進んでいくというものです。アイテム集めやレベル上げ、果てはゲームの進行まで自動で進めてくれます。ある程度の設定をして、あとはオートでそこまで進めてくれるようなゲームです。これはもうゲームプレイの主体すら曖昧すぎて、頑張って頭回して、みたいなことがないのは一目瞭然です。美味しいところだけプレイできるゲーム。私は全然魅力に感じないですが、ものすごく今っぽい需要ですね。
課金ゲーは、ソシャゲに多いゲームで、戦術とかプレイテクニックよりも課金によって人権キャラやレア武器などを獲得することで先に進めるようなゲームです。重課金とか廃課金とか言われるぐらいお金の力によってゲームを進めます。お金をかけるにつれて、運の力をお金で担保する感じです。いずれにしても、手に入れられたキャラや道具などの性能で進めていくわけですから、頭は二の次ですね。
頭使うレベル1は、頭を使う代わりに、時間かお金か運か他者かにゲームを進めてもらうようなタイプのプレイスタイルです。ショート動画は時間だけを溶かしにかかりますが、課金してるいればその分、質が悪いかもしれないですね。このレベルのゲームは「頭を使う」という点では、動画視聴とあまり変わらないです。それでいて、動画見ながらのマルチタスクでタイパが上がっているとか勘違いを引き起こしている可能性もあります。
・頭使うレベル2:単純覚えゲー
択の少ないリズムゲーが最も分かりやすい「単純覚えゲー」です。簡単なものであればリズムに合わせてボタンを押すだけなので、反射神経で対応できるぐらい単純なものです。それが「太鼓の達人」であれば叩く場所が2か所に増えたり、「パラッパラッパー」であれば6つ、「ビートマニア」であればボタン7つとスクラッチ1つの8つなど、ゲームの設定や進行によって複雑化していきます。そこまで行くと「リズムゲー」というより「音ゲー」と括られることが多そうです。思考はしないですが、意識と感覚を働かせないといけないという意味で頭は使います。
意外に頭を使っていないゲームに、知識系のクイズゲームがあります(ひらめき系のクイズはこのレベルではありません)。知識の単純暗記で知っているか知らないかになりがちだからです(知識暗記の際に工夫があれば頭を使っているでしょうし、回数重ねているなら精神力が上がっているとは思います)。クイズゲームの有名どころはRPGの要素も加えられた「魔法使いと黒猫のウィズ」とかでしょうか。
また、息の長いソシャゲでシステムやスキルが複雑化しすぎた場合も、このレベルに入ることがあります。それはもはや自分で攻略を考えられないぐらい複雑な場合です。その場合、ネットで誰かが組んだ攻略をそのままなぞったり、参考にしつつ自分でアレンジしたりなどすることがあります。自分でアレンジする際には頭使うでしょうが、似たようなスキルを探すぐらいであり、そこまで考えを深めるところまでいかないことが多そうです。
そのままなぞれたとしても、キャラやスキルの使いどころなど覚えて対応しないといけない部分があるため、脳死でプレイするというわけにはいきません。ある程度頭を回さなくてはいけないため、こちらの単純覚えゲーに入れておきます。
・頭使うレベル3:死にゲー、弾幕ゲー、覚えゲー
死にゲーとは、難易度が高すぎて何度も死んでしまうが、その死を前提に繰り返し死にながらハードルを乗り越えてクリアを目指すゲームのことです。最近のゲームとしては「SEKIRO」が有名ですが、レトロゲームだと「魔界村」シリーズが有名です。
弾幕ゲーとは弾幕系シューティングゲームのことで、画面を埋め尽くすぐらいの敵の弾(弾幕)を避けながら進めるゲームです。「怒首領蜂」から有名になり、その後「東方projectシリーズ」が出てきました。「ゆっくり霊夢です。ゆっくり魔理沙だぜ」のゆっくり実況でもおなじみの2人の原作はこちらです。
このレベルでは、しっかり対策を順を追って覚えていかないといけないものです。もちろん、キャラ操作の慣れや上手さなどを身に付ける練習も必要なのですが、それ以上に各ステージや状況、相手に対して決まった行動がとれるようなトレーニングが必要です。そのために、頭もそこそこ使うことになります。
ちなみに、考えながら技術的な練習(例えば、FPSにおけるエイム練習とか、
・番外編:技術を身に付けることと頭使うこと
キャラ操作の上手さに関連して、ゲームの技術について言及しておきます。
パズルゲームが最もイメージしやすいかと思いますが、始めはたくさん頭を使ってあれこれ考えてパズルを進めていくかと思います。しかしそのルールに慣れて、熟練度が増していくと、頭で考えてやるレベルを超えてしまう(=頭をあまり使わないようになる)ことがあります。
ということは、少なくとも「何も考えないレベル」→「頭を使うレベル」→「感覚でできちゃうレベル」の段階に分かれることになります。そして、「熟練者は頭を使わない」でできる範囲が広いということになります。「達人は難しいことも簡単そうにやってしまう」みたいな部分ともつながります。プロの格闘ゲーマーが、同じコマンドを永遠と繰り返し練習することも、「今!」と思ったタイミングで無思考で(ノータイムで)技を出すためのトレーニングですよね。
本稿で言う「自分を育てるゲーム」は、もちろん「自分が育ってどんどんいろんなことに向かって行ける姿勢を育てる」ということなので、「頭を使うレベル」でいる必要があります(「感覚でできちゃうレベル」に至るのは、それはそれで自信につながったりもしますが)。
「このゲームは、頭使うレベルがここ」みたいな単純なものではありません。慣れていくとどんどん頭使わない(別のところに頭使えるようにする)プレイができるようになっていきます。一方で「頭使う」機会は減っていきます(一度クリアしたゲームを違うパターンでもう1回するときに、頭はあまり使わない)。ということは、どんどん新しいゲームや新しいチャレンジを目指すことが大事になります。そうしないと、自分の守備範囲から出られずどんどん自分に閉じこもっていく方向に進んでしまいます。
・頭使うレベル4:人間を相手にするゲーム
決められたプログラムではなく、予測不可能な人間とチームを組んだり、人間と対戦するようなゲームはとても頭を使います(一緒にやる人間と同じ技術のレベルは前提として求められます)。ゲームを進めながらその時の状況に応じて必要な戦略を立てて、それを実行していかなければなりません。不甲斐ない自分と出会うこともあるでしょうし、その際にアンガーマネジメントを求められることもあるでしょう。それをどうするのか、むちゃくちゃ頭を使わないといけない状況になります。
もちろん、ここに時間やお金を投入して、バカ強いキャラやアイテムで「俺つえぇ」をしているだけでは、意味はありません。ややもすると間違った成功体験を積んでしまうことになりかねません。
3.まとめ
そういうことで、ゲームで自分を育てるには「頭使うレベルの高いゲームをする」ということです。ゲームはある種いつでも離脱することができるため、冷めた気持ちでは頭は使うことには難しいものです。「〇〇をしたい、できるようになりたい。〇〇になりたい」など自分の欲求ベースで進めることが大事です。
そう考えると、どのゲームジャンルでも、自分を育てることにもつなげられるし、自分が閉じこもることにもつながってしまうわけです。せっかく時間を投下するのであれば、楽しみながら自分を育ててみてほしいなと思います。
もちろん、「自分を育てるためにゲームをする」となると、ゲーム自体の面白みを削いでしまうことになるかと思いますし、ゲームしながらそんなことは考えなくていいです。自分なりに工夫して、想像して楽しむことで十分頭は使っている状態です。是非自分なりの良いバランスを見つけてゲームを楽しんでください。無思考に、自分の気持ちを止めて、ショート動画をスワイプして1日を終えている場合ではありません。