「言う」と「やる」の差について(2)

ひとの成長, 社会・保護者のまなざし, 人間関係のこと失敗, 嘘つき, チャレンジ

さてさて、ぐっちです。
今日は前回の続きです。

前回、「行動すること」は頭で思っている以上に難しいこと。というのを見ていきました。
「失敗すること」もたくさんあるでしょうと。

失敗することは誰でもいい気持ちはしないものですね。
それでも「やる」ことをしていかないと、何も変わっていきません。自分で進むにしても、誰かに連れてってもらうにしても「あなたができる何か」や「何かをやること」は必要だろうと思います。
なので、失敗するかもしれないことにどうやって向かっていくのかのヒントになればと、進めていきます。

失敗したときの準備として

まずは1つ目。
前回にも少し書きましたが、まずは「やる」ということは難しいという認識が大事です。
どんなことでも、失敗することはあり得ることだと思って行動すると、少し楽になります。

なんせ、必ず失敗はします。

(1)挑戦した自分をほめる・そしてそこから自分を知ること

大事なことは、失敗したことそのものではなく、挑戦して行動した自分がいたという事実です。
・少しでも行動した自分を認めること。
・できない自分も認めてあげること。
この辺りが大事になっていきます。

他人に宣言してしまって、他の人と一緒に何かをするときの失敗は、いっそう立場をなくしていく気持ちになりますね。
私も何回も空気を壊してしまったり悪くしてしまったりしたことがありました。あれは、あまり味わいたくないもの。
だから、どうすれば自分の良いと思う自分になるか。少しずつにじり寄っていけるようにしないといけないのですが。
これまた難しい。
ただ一つ言えることは、自分の力量が分かるまでは“大きなこと”を言わないこと、これで少しは救われるかもしれません。

(2)「言う」の誘惑に負けない

とはいえ、「言う」誘惑は強いです。
だって、「言う」だけで周りは信じてくれるし、勘違いしてくれるし、時にちやほやしてくれるかもしれません。
世の中では「当たり前」「ふつう」のことにはさも価値がないように思われ、「すごいこと」「正しいこと」「きれいごと」ばかりを求める空気があり、「すごいこと」「正しいこと」「きれいごと」を言うことで、「あなたは分かってるね」と一定認められ、受け入れられ、満たされることがあるかもしれません。

これは危険です。

なぜなら、それっぽいことを「言う」ことは、ネットが近くにあればいとも簡単にできてしまうし、それで一定の承認が満たされるし、それで「勘違い」することも全然あるわけです。
でもそれは「思う」「言う」という頭の中でのレベルのお話です。

これは先払いの麻薬・借金のようなもので、後から「やる」ことで精算しないといけないのですが、ずっと言ってるように「やる」ことははかなり難しい。思ってるよりずっと難しい。

さらに、みんなが認めてくれるような「聞こえの良いこと」は、その聞こえの良さに比例して、実現する大変さが増します。となると「やること」に慣れていない人にとっては、返り討ちにあう可能性は格段に上がり、「やる」借金を返すことができないままたまってしまいます。

その結果はもう見えていますね。借金を返すために新しい借金をするのか、居留守でできるだけやり過ごすのか、夜逃げするのか。。。いずれにしてもあまりいい風にはならないことは分かると思います。

なので、「言う」ことに逃げてしまうだけでは、その後が余計に難しくなってしまいます。

    と言いつつ、「言う」の力も結構大事で、このことについては別の記事で(関連記事)。

(3)失敗は成功への道しるべ

そして、一番大事なのは、失敗を「悪いもの」「ダメなもの」だと認識しないことです。
「失敗は自分を知れるいい機会」
「失敗はしたけど少しの成功もあった」などなど
失敗で「良かった」と思える何かを探します。

    「ダメだ」と思う前に「よかった」と思えるためには多少のコツが要りますね。それについてはまた別の機会で(関連5)

ということで、「失敗を恐れないために、失敗に慣れましょう」

・・・・

これができるといいのですが、難しそうです。。

それができるためには「安心して失敗できる場」みたいなものがあればいいかもしれませんが、これがどうにも難しい。
高校中退者の中には「高校でも失敗したから、これ以上失敗することはできない」と、先々のことまで失敗しないように全部プランを組まないと動けない。という人にも出会います。これがいかに難しいことかは、また別の記事で(関連6)

まとめ

最後に。今回の話をまとめて書いてみると・・・
・まずは失敗してもともとだと挑戦してみること
・自分のことをそのまま受け入れてあげること
・言葉に逃げないこと
・失敗をネガティブに思わないこと

まとめて書くとやっぱり難しそうですね。
いっぺんに全部をやるんじゃなくて、一つ一つ、進めてみてください。

そして、本当に世の中が賞賛してくれるような「きれいごと」「すごいこと」を実現するには、「やる」ではなく「やり切る」レベルが必要です。(「正しいこと」は立場で変わる&個人ではどうしようもないことが多いので、結局のところどうとでもなります)
この、「やる」と「やり切る」の違いについても、別の記事で書きますね(関連7)。

ちゃんと動いている人はみんな「きれいごと」「すごいこと」が難しいということは知っています。
だから「すごい」んです。

そして、難しいことを知っている人であればあるほど、チャレンジは失敗しても大きく受け止めてもらえる場合が多いです。
なのでチャレンジするときは、失敗を恐れない姿勢を見せることは大事です。きっと応援してもらえます。
また、そのあと失敗から学ぶ姿勢も大切です。その姿は応援してくれる人の気持ちを暖かくさせます。

願わくば社会的に失敗に対してのまなざしが比較的寛容な早いうち(できれば10代!)に失敗を重ねる経験をしておくと、そのあとの人生、格段に生きやすくなると思います。
とはいえ、何歳からでも遅すぎることはないので、少しずつ進んでいきましょう!