岸和田市議会議員選挙に思うこと

社会・保護者のまなざし

先日、岸和田市長が岸和田市議会の解散を決めて行われた岸和田市議会議員選挙。
いろいろ話題になってたのでちょっと徒然に書いてみようかと。

なんで議会の解散を選んだのか

岸和田市長の議会解散って、
もちろん不信任が議決されたので、制度上「市長辞職」か「議会解散」を市長が選べるのはそうなんだけど、
議会解散を選んだ理由って何なんだろうか。

いろんな情報が駆け巡ってて、ひどそうなのも見かけるんだけど、
市長の立場としては
「女性に和解金500万払ったけどそれはプライベートなことで、公務とは関係ない。
 性加害もしてないし、自分は悪いところはないし、不倫もしてないのに、
 公務と関係ないところで公務を滞らせている議会はけしからん。解散」
ってことだと思うのだけども。

市長の問題を取り上げて議会を停滞させた市議会議員たちが悪いのか、
そもそもそんな問題に取り上げられるようなことをした市長が悪いのか。

今回の場合はもちろん、市長側に問題があるように見えるんだけど、
問題として取り上げるなんてことはメディアをはじめいろんな集団がそうできるし、
問題ないを主張することは、ある意味悪魔の証明的なものなので難しい。

この両方の主張は基本的に平行線なので、
市長は自分が正しいとの主張と矛盾しない「議会解散」を選んだ、ということになるんだけど、
本来は、「表に情報が出た以上、(本当に潔癖なのであれば)、説明して周りに納得してもらって、その問題を議会に持ち込ませない」という姿勢が望ましかったんだろうなーと。

選挙結果

んで、選挙にもお金がだいぶかかるんだけど、この結果にそのコストは必要だったんだろうかとも。
「民主主義には広く意見を聞いて取り入れないと行けないからお金も時間もかかる」
はその通りだと思うが、それが必要なコストだったのかどうかは、首長として天秤の一つには掲げてほしかったなぁと。

【先の岸和田市議選の結果】
・公明党:
 もともと6議席→6人立候補→6人当選(人物変更なし)
・共産党:
 もともと4議席→4人立候補→4人当選(人物変更なし)
・維新:
 もともと4議席→3人立候補→2人当選(-2・人物変更なし・減のみ) 
・自民党:
 もともと1議席→2人立候補→1人当選(人物変更なし)
・無所属:
 もともと9議席→13人立候補→11人当選(+2・人物変更なし・増2名:うち1名は市長の配偶者)

市長は維新で当選しているので、維新が人数減っているのはまぁ妥当なところか。
立候補者絞って票を集めても1議席減では抑えきれなかったのは想定外か。
(うがった見方をすれば、市長の妻も潜在的な維新の候補者とみれば立候補4人とも見れなくもない。)
そうでないにしてもそっちに票が流れたとかもあるかもしれない。
万博の報道とかも逆風だろうし、その辺も込みで2議席は納得感ある。

あと、この状況で自民はよく立候補者数増やしたなと。どういう勝算があったんだろうかと気になるところ。

最後に、市長の妻が当選している件。
公約とか演説とか見聞きしてないので何も分からないが、
「市長は多分失職するだろうから、永野家の収入をとりあえず確保しよう」みたいな考えでないことを願いつつ。

このムーブを見ていると、あの件と比較したくなる

市長個人のことが原因で不信任が議決されたという話であれば、
そこは兵庫県知事の斎藤さんの動き方の方が筋は通っているなぁとは思います。
(疑惑のポイントや選挙の手法などズレたことばかりの選挙ではありましたので、
 まぁここにも言いたいことは山ほどあるのですが、それはまた別の機会に)