明日の自分に期待する無謀さについて

ひとの成長, マンガからのヒント思ってたのと違う, 先送り, マンガ

今日もやってしまった。

さてさて、ぐっちです。
今日も未来の自分に期待して、自分を裏切ることを今日も繰り返してしまいました。
「今やるのはしんどいから、一回家帰ってご飯食べてからあれとこれとそれをチャチャっとやってしまえばいいや」なんてイメージを微塵も追うことなく日付を超えてしまった。
そして、記事を書くことにさらに逃げてしまっている。。

思えば、これは高専を辞めて大学受験の勉強しているときとかもよくよくありましたね、この感じ。。。
せっかくなので、今日はこの先送り思考について考えてみたいと思います。

今日も「できない自分」を積み重ねる

「いまこれやりたいから、勉強はこれが終わってからむっちゃ頑張ったらいい」
「いまこれやるのはしんどいな、、別のことだとできる気がするから代わりに別のことをたくさんやろう」

こういう考え、だれしもが持ったことがあるんじゃないでしょうか。
そして、その通りに行くこともなく、「ほんと自分はイケてない」とか思ってその日を終えていきます。

よほど自律的に生きている人であろうとも、一度は通ったことのあるところだと思います。
だから、「やっぱり私はダメなやつなんだ」と自己完結して自分をいじめたまま終わらせてしまってはもったいないところです。

「でも、これをどうやってクリアしてるんだろうか、みんな。」とか思いませんか?
少し考えてみましょう。

さてさて、これらのイメージが現実で成就する日は来るのでしょうか。

イメージ上の自分はいつも疲れ知らず

なぜ、イメージ上の自分と、現実の自分がなかなか一致しないのでしょうか。

一番の元凶は、“頭のなかの段取りは、時間を超える”からではないでしょうか。

仕事でも勉強でもなんでもいいのですが、頭の中では
「あれをああやってこうやってそうやってやったら終わるでしょ」
と、超簡略化された段取りで進んでいきませんか?

たとえば、今日、数学の問題集を5ページ進めようと思っていたとしましょう。
その頭の中の段取りを考える時間は数秒です。
「たった5ページ。すぐに終わるよ」と。

しかし、これを現実にやろうとすると数十分、数時間とかかることもたくさんあります。
「全然わからん問題に出会って1ページに1時間以上かかってしまった・・・。もぅ疲れた。」

もちろん頭の中でイメージする数秒では疲れないし飽きないのですが、
現実の数十分。数時間は飽きもするし疲れもするし集中力も持ちません。

そして、「思ってたんと違う。こんなはずではない。もう一回考え直そう。」。
と再び頭の中のイメージの世界、時間や飽きや疲れに左右されないできる自分がいる世界に再び逃げていきますよね。
もちろん、イメージの数分の1も進んでいない現実を置き去りにして。

明日に期待して、また今日に裏切られる

「いまの私はできないけど、あとの私はできるイメージある」
これは誰しもが陥ってしまう思考ですよね。自分はもっとできるはずだ、って。

こういう状況をきっと大槻班長(『賭博破戒録カイジ』より)なら、あきれ顔でこういうでしょう。

「こう考えるだろう。明日からがんばろう。明日から節制だ、と。
が、その考えがまるでダメ。『明日からがんばろう』という発想からはどんな芽も吹きはしない。
明日からがんばるんじゃない。今日、今日だけがんばるんだ。今日をがんばった者、今日がんばり始めた者にのみ明日が来るんだよ」

もちろん、自分に期待することは悪いことではないです。でも自分を裏切り続けることもなかなか精神的に辛いですので、できるだけうまくかみ合うようにしていきたいものです。
どうしたらよいのでしょうか。

いろいろ考えてみたけど、やっぱりどれも難しい。。
これも絶対に正しい答えみたいなものはないですので、自分の性格に合わせていいやり方をみつけていただけるといいなぁと祈りを込めて。

1.ただ目の前のことだけを見る

大槻班長のセリフ。
ちょっと視点が違いますが、この「今日だけがんばる」は、まさに私が受験勉強の時にやってたやり方です。

約1年先の受験を見つめると、イメージしただけでも道中が長すぎて辛すぎて少しも進んでいける気がしなかったので、先のことは何も考えず、毎日その日1日1日を淡々と進めていくことだけを意識して過ごしていました。

別に状況は何も変わってはいないのですが、気持ちはとっても楽にシンプルになったのをよく覚えています。

2.パーフェクトプランはヤバい

なんせ、作れてしまうからヤバい。
でも作れるとやれるのとは全然違う(関連記事

計画を長期的に詳細に立ててしまった場合、
①計画通りに進めることの難易度がかなり上がる
②できなかったらパーフェクトプラン2(そして3→4→・・・)を立てることに時間がどんどん奪われていく
③何度も全然できない自分と向かい合わされてしんどい
などのマイナス効果が予想されます。

特に、自分の性格とか力量とかをきっちり見計れてない場合は、この3つが全部襲い掛かってきます。
何度も何度も、仕切り直して、また同じ過ちを繰り返す。

自分に期待することは良いことですが、無策に盲目的に自分を信じても自分が傷つくだけなので、あまりお勧めはできません。
(もちろん自分に合った計画で、その通りに進められるのなら、その計画は絶大な効果をもたらしますし、自分への信頼感も一気に上がりますので、その辺はハイリスクハイリターンな感じですね)

3.超ストイックプランで当たる

逆に、絶対に無理なとてつもなくハードルの高い短期的(1週間とか1日とか)な段取りを組んでみて、その段取りをイメージして気合を入れまくって、高い山に登ってみる。
なんて方法も良いかもしれません。

で、やってみてやっぱり登れないんだけど、
気合入れて登っている分、思ったよりも高いところまで来れたー!
となるかもしれません。

これも、計画は達成できなかったーと落ち込むこともあるかもしれませんが、
そもそも無理やろーけど、やってみた。的な扱いなので、そこまで真に迫って凹むことはないかと思いますよ。

もちろん、1日だけやり切って、後は燃え尽きたように何もしない、なんてパターンもあり得るので、ここには注意が必要です。

4.超ミニマムプランであとはおまかせ

これもなかなかいいですよ。
やる気は動かないと出ないと言いますから(関連20)

とりあえず、その一瞬の行動だけに力を注ぐ。
例えば、「英単語1個だけ見よう」と言って、実際に単語帳開いたら、まぁ1個で止まる人などあまりいないですよね。その要領です。

最悪、「次に勉強する用意を机に広げる」だけとか、
実際に勉強するところまで行かなくても、そっちの方向に行動を乗せてしまえば案外良いところまで行くかもしれませんよ。

5.ナニカに追われてみる

人は弱い生き物です。
それぞれ自分の思ったように生きていきたいわけですが、乗り越えないといけない壁が現れたときには、なかなか正しくは進めないものです。

そんな時には、何かに誰かにコントロールしてもらうことも選択肢としてはあるでしょう。
お金がたくさんあればいろんな選びようもあるのでしょうが、自分でできる事となると・・・

やらないで期限を過ぎると不幸な人生が待っている、とか
やらないと誰かさんにむちゃくちゃ怒られる、とか

あまり幸せなやり方ではないかもしれないですが、
ほとんどの人はこういうやり方なのかもしれません。

6.逆に古典的な根性論で

「頑張るしかない!!」と一切の邪念・誘惑の選択肢を絶ってしまう。
視界の端で、いろんなものが動いているのがわかるのですが、それをあえて見ない!

これをやり切るには、相当な気持ちのエネルギーが必要ですが、これで乗り切れるタイプの人もいますね。

まとめ

こう見てみると、 “だけ”の大事さが際立つように思います。

今日“だけ”、
いま“だけ”、
これ“だけ”、を頑張る。

毎日それだけを積んでいく、地道に進む覚悟が大事なのかもしれません。

あと、「追われるモチベーション」ではなく「追うモチベーション」をコントロールできるようになったほうが幸せなんだろうなーと思います。それを育ててくれる環境がなかなかなさそうなのが残念なところですが。
(例えば、誰かのために、なんてのも自分軸以外の向かい方としてはよくあるやつですのでそれはまた:関連21)

やる気、モチベーションが大事とは言いますが、逆に、モチベーションに左右されないで、ただただ淡々と進めていくことにもとても価値があると思います。

そう考えると、勉強もそうですが、ダイエットなんかも同じようなお話ですね。
(勉強は自分から攻めるものだからまだましですが、ダイエットは防戦一方なのでまた一つ難しさを持ってると思いますが)