「聞く読書」との付き合い方

ひとの成長, 勉強法など

実は私、ここ2年ぐらい聞く読書使っておりましたので、
ここで改めて、聞く読書についてまとめてみたいと思います。

聞く読書とは

今やもう説明不要だと思いますが、
「かなりたくさんの種類の本をナレーターさんが読み聞かせしてくれるサービス」です。

気になった書籍は簡単にストックできて、端末にダウンロードしてバックグラウンドで再生することも出来ます。
(とはいえ、何かしながら聞く読書は全くはかどらないのでおすすめは全然できませんが)

有名なサービスとしては「オーディオブック」や「オーディブル」などがあります。(リンクは記事の一番下に)

「聞く読書」との出会い

その存在は知りつつも、わざわざやるもんでもないかと思っていた聞く読書。

そんな私が聞く読書に興味を持ったのは、次の3つの理由からでした。
「①インプットを増やしたい」
「②移動時間を有効に使いたい」
「③目が疲れない方が良い」

③は私の体質(眼精疲労とか肩こり溜まりやすいとか)によるところもあるのですが、そうではない人にも聞く読書は結構オススメです。

ということで、各項目を少しずつお話していきます。

「①インプットを増やしたい」

これは単純に、お仕事していくうえでもっといろんな方面の知識を広げたい、深めたいという感覚からです。
「今の時代、いくつになっても勉強」とか
「日本人は世界で比べて本当に勉強しない」とか
いろいろ言われてたりもしますし、多くの人にとっての勉強は「はげむことを強いられる勉強」のイメージが根強い問題はあるとは思いますが、
わたしの場合はそういったものではなくて、純粋な知識欲だったり、もう少し関われる人の幅を増やしたいなという気持ちもありつつ、
また、いろんな人と出会うにつれて、自分の知識の曖昧さ、領域の小ささを感じさせられることも多かったりしたので、インプットは増やしたい気持ちが盛り上がってました。

「②移動時間を有効に使いたい」

そんな状態のなか、私の生活で移動時間が増えてきました。
今の仕事の拠点が西宮市と奈良市にあり、行ったり来たりすることが増えたため、
その電車の片道1時間と少しを有効活用する方法を探していました。

最初は
電車でもパソコンを出して文章書いたり、
バインダー出してアイデアをメモしたり、頭を整理したり
いろいろしていたのですが、電車の込み具合に左右される感じがどうにも苦手で、
結局手持ち無沙汰になる、みたいなことが多くなっていきました。
一方で、YoutubeやPodcastを聞いたりもしていたのですが、
「もう少し体系的に知識を入れたい」と思うようになって、
紙の本を持ち歩いていた時もあったのですが、
でもやっぱりお手軽Youtubeの沼からはなかなか脱せられず。。

というところで、聞く読書を試してみようという運びになりました。

「③目が疲れない方が良い」

これはどちらかというと、補助的な理由になります。
私自身が目が弱い?目に疲れを溜めやすいタイプなので、
できるだけ目を使わないようなものがありがたいというのもありました。(なので、移動中のYoutubeとかもラジオ的に聞けるものが中心です)

なんなら聞く読書の場合、聞きながら目の周りのマッサージとかして、仕事に向かう前に身体を整えられることもできました。
・・・と書きながら思ったのですが、電車内1時間ずっと目の周りマッサージしてる人が居たら、周りの人は心配or恐怖になりそうではありますが。。。

ともあれ、なかなか快適な聞く読書生活ではありました。

聞く読書の良いところ

聞く読書の良いなと思ったポイントは3つありました。

「①両手が空く」

何といっても両手を空くこと。これがとても楽。

両手が空くので、
家事しながらとかでも聞ける!
掃除とか、洗濯もの干しつつ、料理作りつつ、洗い物しつつ。
(でも、掃除機とは当たり前に相性悪いですw私は基本クイックル派です)

忙しさにかまけて全然身体動かしてなかったけども、
筋トレとかストレッチとかをしながらでもとってもいい感じです。

「②移動時にももちろん」

もともとそのためにと思っていた、電車移動時のお供としても全く問題なく。

私の経路では、一部区間で走行音が激しくて耳に悪そうな感じのところもありですが、
1時間、続き物でガッツリ聞けるのはとても良いところです。

私は基本的には1.75倍速で聞いてるので、ちょっと読み応えのあるような本でも1週間で1冊聞けたりするものも多かったです。

「③聞く読書に向く本」

ここまでは、物理的なメリットでしたが、ここからは内容的なメリットをお話していきます。

いろんな本を読んでみて分かったことですが、聞く読書で向き不向きがありそうです。
聞く読書に向く本というのはずばり「負荷のかかり過ぎない本」という事になります。

「新書や専門書などの単行本」

私は普段、小説系はあまり読みません。新書とか今の仕事に関わるような専門書?的なものばかりです。
「負荷がかかりすぎる本は不向き」と合わせて考えると、予めだいたい7割~8割方の知識を持っているような内容なら、それを足掛かりに新しい知識を1割2割つけていく、というような感じなら良い聞く読書の時間になると思います。
そういったこと関連していますが、その自分の知っている雑多な知識を体系的に整理するのにも向いています。

「自己啓発系とか小説ならサラッといける」

あとは、たまにちょっとしたきっかけで新しいアイデアがどんどん湧いてくる期間とかもあるので、そういうときは、アイデアを期待して触媒となるような本なども良いですね。

触媒となるような本とは、自己啓発系のことが多いですね。
自己啓発本は、自分の記憶や考えなどを掘り起こす感じなので事前知識を必要としないので、聞く読書向きです。
事前知識が要らないもの、という意味では小説全般も良い感じでした。

聞く読書の合わなかったところ

「聞く読書に向かない本」

さっきの話の反対のことになりますが・・・

「専門的過ぎたり、データがモリモリの内容の本」

基本は聞き流しになるので、あまり知らないことが次から次へと耳から入ってくると、情報が追い付かなくなります。
しっかりデータを説明しながら話を進めていくタイプの本は、資料見ながらじゃないとピンとこないところもあってあまり合いません。

あと、全然知らない領域の内容も、じっくり嚙み砕いて理解しながら読み進めるということができないので、
聞いても全く頭に入らないことがしばしばでした。
内容が専門的になってくると、新書レベルであっても難しいスッキリ頭に入ってくるとなるには難しいかもです。

「もったいない精神はプレッシャーに」

「聞かないともったいない」が意外にプレッシャーになってじわじわ来ました。

とはいっても、「ねばならない」が無いとなかなかしっかり進んでいけない、というのも人間あるある。
それでも、それがプレッシャーになって「学びたい」の気持ちが押しつぶされたら元も子もありませんので
そのバランスは注意しないといけないところです。

とくに私の場合、もったいない病、ラストエリクサー症候群というものにかかっているタイプなので、
そうでないような「サブスク何に入ってるのかもわからんけど、まぁ便利だからいいか」的な精神の方は大丈夫だと思います。

一旦聞く読書を止める理由

といういろいろを経て、利用からそろそろ2年になる今、一旦利用の停止をしようと思っています。

理由はいくつかあります。

もったいない病の発作

1つは、もったいない病の発病ですね。
無料で聞けるもので聞きたいものがたくさん溜まってきたこと。
なので、それを聞いている間に課金が続くのがストレス強めだったのでそれが大きな理由ですね。

新しいジャンルの知識を得たい

2つ目は、最近は興味の範囲も広がってきたこと。
新しいジャンルの話を聞こうとすると、なかなか聞き流しでは話が入ってこないことも多いので、
少し別の形で知識を付けてから、改めて聞く読書の再開を考えたいと思います。

読みたい論文も

3つ目は、聞きたい(読みたい)本が、論文とか結構情報どっさりのものばかりになってきたこと。
その本たちは、紙の本をじっくり読まないとなかなか頭に入らない類のものなので、
一旦そっちを読み進めたいなという感じになったいます。

(こちらも全然進んでないですが、教養の時間でいろんなジャンルの本も読んでいこうかと思っているので
それで耳からの情報でも身に付けられるぐらいの教養を身に付けていければと思います)

ということで、一旦紙で基本的な情報を入れてる時に来ているんじゃないかと思って、休止を決めました。

もうちょい今集めている講談社現代新書とか、専門書をあれこれ読んでみてから、
移動時間が多くなるような生活習慣になったなら、もう一回聞く読書に戻ってくるかもです。。

今聞く読書に興味がある方へ

私が始めたときは、2か月無料のタイミングがあったので、それで初めて見ました。
その時は特別なキャンペーンで2か月でしたが、通常のキャンペーンでも1ヵ月のお試しがあったと思いますので、気軽に触れてみるのはいかがでしょうか。

・オーディオブック
オーディオブック聴き放題なら – audiobook.jp

・オーディブル
https://amzn.to/3VSNMeC

(日本の企業応援したい身としては、オーディオブック推しではあります)