習慣を変えるために(後編)
前回の続きです。
初の3部作になってしまいました。
さてさて、ぐっちです。
さっそく続けていきましょう
勉強や習慣の成長痛(の続き)
勉強や習慣、心にも成長痛と呼べるような苦痛や不調があるよね、という話をしていました。
また、勉強や修行がすぐには好きにはなれないという話から、
一旦、5つのステップで見通しを立ててみようという話をしていました。
1.ネガティブな気持ちを認める
2.未来をイメージする
3.行動してみる 繰り返してみる
今回は、残りの4と5ですね。
4.ポジティブなものをみつける
行動を繰り返してみるときに、気を付けたいのは、何か変化や楽しみを見つけることです。
例えば・・・
・行動する回数が増えていく喜び
・何か少しでもできるようになったことへの喜び
・もっと知りたいと思ったり疑問を持ったりすること、それが満たされる楽しさ
・勉強していた内容が日常生活の中で、知識としてつながった瞬間の納得感
・目標に近づいている実感
・辛さしんどさを成長の証だと信じて味わう期待感
などなど。
何でもいいので、自分のやっていることに意味を添えたり、理由を重ねられると良いと思います。
自分がどう思えるかだけの問題なので、こちらも独りよがりの「思い込み」でも構いません。周りを納得させるものでなくても大丈夫です。自分で自分の進む道を信じられればいいのです。周りは結果、後からついてくるものですから。
5.気持ちが変わるのをひたすら待つ
何かやっていくうえでの意味が見つかるようになって、その行動を繰り返してやっていけば、少しずつ変わっていくものがあるでしょう。
繰り返しすることで、それをやることが苦痛でなくなることもあるでしょうし、
何回もしていると、回数を重ねた自信にもつながるでしょう。
できること、わかることもが増えると、それも自信につながるでしょうし、知的好奇心も出てくるかもしれません。
ともあれ、少しの行動を続けてみる、気持ちも考えも行動も変わり、それがやがて習慣や人格にも影響していくことでしょう。
それはまた少し先のお話。それまでは、行為を変えることに集中することといたしましょう。
やらない言い訳を正当化しちゃうよね
とはいえ、この1から5までを、自分に何か変化が起こるまでやり続けるというのはかなりハードルの高いことです。
きっといろんな自分と向き合うことになるでしょう。(関連記事)
特に、やらない言い訳には山ほど出会うと思います。
「今日は体調が悪い」
→体調悪いところをみつけようと思ったら、なんとなく熱っぽいとか、肩が重いとか、それこそみつけようとすればするほど、体調は不良になっていくものです。
「ゲームのひと段落するまで」
→区切りなど一生来ないんだけど、その瞬間はほんとにゲームが終わったらやろうと思っているからいつか区切れるはずだと本気で信じているものです。
「気分が乗らない/やる気が出ない」
→嫌なことに気分が乗る人はほとんどいないのではないでしょうか。まぁ「嫌ならやらなきゃいい」みたいな話もありますが、変わるためにはある種苦痛が伴うというところが意地悪なところですよね。
ともあれ、やらない理由はほんとにいろんな角度から腐るほど出てくるもんです。それと向かい合っても何の得にもなりません。
やる理由を探しましょう。やる理由もたくさん挙げられるようになっていれば、きっと前に進む力も大きくなっていると思いますよ。
もちろん、考えていく過程で、別のやりたいことが見つかることもあるでしょう。自分で考えてみて、それが良い・正しいと思えるのであれば方向転換もありでしょう。むしろ大きな前進ととらえるべきです。
“念”と“燃”
やり切る気持ちについて考えるとき、『HUNTER×HUNTER』の念の概念を使ってお話したいと思います。
気を練るみたいなのは『ドラゴンボール』でも『聖闘士星矢』でもいいんですけど、ここでは整理されてる感じのあるものを推しておきます。
作中では「方便」として出てきますが、念の前提?の心を燃やす“燃”のお話がまずは良いかと思います。
“燃”
点:心を1つに集中し、自己を見つめ目標を定めること
舌:その想いを言葉にすること
錬:意志を高めること
発:錬で高めた心を行動に移すこと
『HUNTER×HUNTER』6巻
HUNTER×HUNTER(6) (ジャンプ・コミックス) [ 冨樫義博 ]
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はじめから、全身で成長のための労苦に向かっていくのはかなり難しいでしょう。
だから、“燃”の考え方にのっとれば、
①頭と心で「どうなりたい」「なにができる」「なにが必要」など思い考えること
②身体行動としてまずは口だけ動かしてみること
③その言葉を耳で聞く。そのサイクルを何度か繰り返してみて意志を高めること
④行動に移していくこと。もちろん、手だけなど身体の一部だけでできることから始めてみるのもいいでしょう。
といった感じになるでしょうか。
「気持ちを乗せる」でなく「念を込める」
「気持ちを乗せる」と「念を込める」という言葉の違いが、感覚としてしっかり理解できるぐらいになれたなら、人の心や気持ちが少しわかるかも。そしてそれは人生においてとてもいいギフトになるんじゃないかと思います。
作中、“念”の概念は、“燃”よりも何段階か難しいものとして扱われています。「念の込める」なんてことができるようになるためには、相当意志のエネルギーも行動のエネルギーも必要になってくると思いますので、1から5ができるようになってからようやく”念”入り口に立てるようなものなのかもしれません。(と言っても、私も燃能力者でもなんでもありませんがw)
改めて考えてみると、今までの人生を大きく変えていこうというのに、大変じゃないわけないでしょう。
ギャンブルでもそうですが、少ない掛け金で得られるものなど知れているでしょう(いわゆるローリスクローリターン)。ちょこんと気持ちを乗せる程度のリスクで、人生が変わるような習慣が手に入るわけはないですよね。
だから、正しく進んだ道の途中で「大変だ」「しんどい」「つらい」に出会ったら、それは絶好の成長の機会ととらえて経験値を奪い取りに行き、無事に帰ってきてもらえればなぁ、祈るばかりです。
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