「PDCサイクル」に心を添える

ひとの成長, 心の健康のこと, 会社・組織のことPDCA, PDCサイクル, 心を添える

「毎日更新はエンゲージメントの基本」とCMで高杉君は言っており
毎日鼓舞されるんですが、毎日更新は遠い彼方のお話です。
ああ、北海道スペシャルから早くも1ヶ月になろうとしているのですね。。

さてさてぐっちです。

なんだかあれこれ考え続けていると、唐突に、
シリーズ:心を添える。
をやってみたいと思って、
いつものように練る前にやってみるとなった次第であります。

シリーズ第一弾は、よくビジネスの世界で言われる「PDCサイクル」です。

PDCサイクルって何?

PDCサイクルって知ってますか?
(知ってる人は次へ↓↓)

PDCAともいわれますが、よりサイクルが分かりやすいようにこの記事ではPDCサイクルを考えていきます。

PDCサイクルとは、有名なこれですね

PDC(PDCA)サイクル
・P-はプラン(Plan)のP。なので、「計画」。
・D-はする(Do)のD。なので、「行動」
・C-はチェック(Check)のC。なので「確認(分析)」ですね。
これに、A(Action)「改善した行動」が加わってPDCAとなります。

これは、より成果を上げていくための行動指針のようなもので、
物事をよりよく進めていくためには、
「しっかり計画して」→「計画に基づき行動し」→「その成果を分析して」→「よりよい方法をみつけて動きましょう」
こうすれば、成功したものの再現性を上げることができますね、みたいなやつです。

私の頭では、PDCは回るイメージがあるのですが、PDCAは完結してるイメージなので、
今回はこのPDCのサイクルを使っています。
ちなみに、PDCの場合は、
「しっかり計画して」→「計画に基づき行動し」→「その成果を分析して」→「分析をもとにもう一回計画して」→・・・とぐるぐる回っていくイメージです。

今やいろんなところで言われている考え方ですね。
この文字だらけのブログを読んでくださるような人はほとんど知ってる人ばかりじゃないでしょうか。

これに心を添えてみる

PDCサイクルのことは知っていても、このPDCに心を結びつけて考えられる人は少ないんじゃないでしょうか。
だって、これは成果を上げるための考え方であり、心みたいなことを考えている暇はない。というか、仕事の成果を考えているモードは、心を考えるモードとは別の次元なので、一緒に考えることはほとんどないでしょう。

さて、そういう無理を承知で、このサイクルに心を添えようと思うと、どこがいいでしょう。
P→D→C→P→・・・。と続くわけなので、「→」が入ってるどっかに心を添えるとすれば、、、

計画して、行動して、分析して、、、

そう、そのあとです。

ここ、この分析のあとに、その成果を自分がどう思うのか。
自分の心に寄り添ってみてほしいというのが、今日の言いたいことです。
長々書いていますが、本当はそれだけです。

これを便宜上、PDCHサイクルとでもしましょうか。
(Hの語感・語呂の悪さでしっくりきませんし、そもそもこういう感じでしたり顔で名前つけるのは抵抗ありますが、まぁ、象徴的に)
もちろん、このHはハート(Heart)、心のHです。

やってみた。その時の自分の心はどうなんだろうか。
“楽しい”、“気持ちいい”、“嬉しい”、“満たされる”。そんなポジティブな心がともにあるでしょうか。
それとも、
“心が動かない”、“死んでいる”、“悲しい”、“むなしい”、そんな声にも気づかずにいるでしょうか。
それをちゃんと確認した後に、さらなる方向性やプランを立てているでしょうか。

まさか、
「はい、達成してないからダメだな。何をどう改善したらいいかな」
とか
「はい、達成したー。次のノルマはなんだー」
とか
心をスルーして、出来事、仕事だけ追ってはいないでしょうか。

心に気づくのは、ちょっとややこしい自分と向き合うことですから、
特に分かりやすい単純な論理だけで生きているとどんどん難しいことになります。

これを甘く見ると、知らない間にしんどくなってしまいます。
心は実は移ろいやすく繊細なものです。
移ろいやすく繊細なものが人生とともに広く幾重にも折り重なって、ややもすると凝り固まって、今を生きているわけなので心の感じ方は人それぞれでしょうが、
心を構成する一つ一つの線は移ろいやすく繊細です。
(だから私は、人とは単純で複雑な生き物、と表現するわけです)

あ、そういうわけで、
もちろん、心は広く人生に付いてきますので心があるのはそのチェックの後、だけではありません。

意識しているかどうかはさておき、本当は人が何かしら動いているということは、そのすべてに本来心が入っているものなのです。
ただ、世の中ではサクサクと先に進めることが賞賛されがちで、逆に言うと心みたいなややこしいものは計算しにくいので見ないようにしているものなので、あえて、“心を感じて!”と強調するためにあえて楔としてHを入れたかったわけです。

やることそのすべてに心は込められている

全部に心を重視してPDCHのサイクルを考えると、
「意欲が湧いて気力を育て」→「それが自ずと行動に移り」→「成長と後悔を噛みしめながら」→「気持ちの向くほうへ次の意欲が湧いている」・・・
みたいなサイクルになりますが、
まぁ、この刺激と誘惑あふれた世の中で、こんな黙照禅さながらに自分自身を見つめながら進む純朴なサイクルを守れている人などほとんどいないんじゃないでしょうか。

こんなことを言っていると、
「甘ったれたこといってんじゃねええ、経済活動ってのは食うか食われるかなんだよおお」
と、どこそこから聞こえてきそう。

まぁ、世の中がそうなのは仕方がない。
心、みたいなややこしいものを相手にするよりも、
デジタルで、分かりやすくて、因果がはっきりしていて、予見可能で、再現性が高い(真似しやすい)わけですから、こんなに管理者がコントロールしやすいことはないでしょうし、
そのほうが本人もいろいろ安心できますからね。
まぁ、でも、だからこそ、いいじゃない。

ビジネスの世界がそれに依って生きていくことは仕方がない。
なぜなら、心が死んでたって、お金という精神維持装置がしっかり機能してくれるかもしれない。数字の力は大きいのですから。

でも、私は、一応、人が育つ場所にいるんだから、
それぐらいの甘えの中に身を置く時間があっても、いいじゃないかと思うのです。

そう思う理由はもう一つあります。

それは、人を人として育てる場所には、分かりやすい成果はあまりないということです。
それこそ、「名前の通った学校」とか「偏差値」とか、大人が喜ぶものでしかないのです。
だからこそ、心を添えていたいと思うわけです。

その分かりにくさと向き合いつつ、別の心の編み方を探っていきたいのです。