これまで、下記のようなAI関連の記事を書きました。生成AIの無料プランの制限のニュースも聞こえてくるので、いつまで活きた情報になるのかは分かりませんが、今の時点ではまだまだ使える考え方だと思います。



ということで、AIで勉強していくステップをなかなか作りにくいと思っていた理科・社会科目についても考えていきたいと思います。
社会や理科はAIを使う勉強に向いていない?
結論としては「使い方次第であって、初学者が学習のストレス少なく学びを進めるやり方もある」という感じでしょうか。
社会や理科は、英語などと違って、ある程度まとまった知識の塊をまるっと勉強するほうが良い科目です。また、まるっと勉強するには参考書など書籍で勉強するほうが相性もよく、さらに各種参考書とかも整っているためになかなかAIを使って学習することもないかーと思える教科でもあります。
そして、物理とか地理とか、数式や図表を多用するような科目は特に向かない印象があります。無料や廉価の生成AIでは、数式や図表を使った勉強材料を生成する場合、極端に低いレベルのものを出力することも多いのです。具体的には、正確ではない情報はそこまで多くありませんが、「それ図にする意味ある?」みたいな図が書かれていたり、個人的にはあまりお勧めできないまとめ方(例えば、速度の「きはじ」など)が当たり前のように使われていたりとか、「うーん」と思ってしまう出力もあります。
なので、順当に学びを進める人よりも、「初めてすぎてまずその内容に耳を鳴らしておく」とか、「すでにある程度のまとまりで勉強した知識を確認する」「アウトプットして定着するために使う」などの使い方が向いているように思われます。それこそ、確認問題を作ってもらったり、特定の知識の補強したりするような活用法は言わずもがなとても良い使い方だと思います。
ここでは「初めてすぎてまずその内容に耳を鳴らしておく」という使い方について深めていきたいと思います。
社会や理科で初手AIを使うことは可能か?
全く勉強したことがない人が、AIを使って勉強を進められないかというと、そうでもありません。
「歴史」や「生物」などの文字でもそこそこ勉強を進められる科目はAIとそこそこ相性が良いでしょうし、そもそも、そこまで難しい内容ではないのであればどの科目もテキストだけで学べることは十分にあります。
そして、時系列で整理されたり、類似比較を合わせて並べたり、因果関係を強調したりなど、一定のまとまりで教材を作ることも指示によって簡単にできます。
さらに、「情報の正確性」に疑義があるにしても、精度は上がってきていることもあり大枠は正しいと言ってよいでしょう。もし細かいところが間違っていたとしても、そこまで問題ではありません。初学者の学びは正確に教えられても間違って理解することも多々あることを考えると、一旦無視して学びを進める方を選択することが良いと思われます。情報出力の精度は完璧ではありませんが、勉強し始めの基礎知識や周辺知識としての考え方を身に付けるようなつもりであれば、十分に役割を果たしてくれます。
音声読み上げテキストで学び始める
また、「本を読む」という自分から向かっていく行為はかなり気持ちが必要であり、「コンテンツを受け取る」ことがメインで育っている場合、そのハードルはかなり高いものになっています。そのため、「生成AIで作った教材」+「音声読み上げ」などができれば、その勉強のハードルもかなり下がります。そういう点では、これは学び初めにはぴったりの方法とも言えるかもしれません。
しかし、音声読み上げを無料で対応している生成AIは「ChatGPT」ぐらいで、文字数の縛りもあります。(制限を緩くするには課金が必要です)
その他の方法としては、生成AIで作ってもらったテキストデータを他のAI音声合成ソフトに突っ込んで音声データを作成するという方法があります。が、そのひと手間が必要になりますし、これにも文字数の制限があります。
しかし、そのひと手間のおかげで、「ゆっくり霊夢・魔理沙」や「ずんだもん」など聞きなじみのある声で出力させることも可能です。
それなりのコストをかけるにはそれなりのリターンを求められるわけで、「自分で教材を整える」ということは、その「教科・教材に対しての親近感が増す」ことに繋がりますし、その方が「勉強する方向への気持ちが向いている」ということになりますから、勉強の就学度も上がりやすくなるとは思います。しかしその一方でやはり、そのひと手間は手間ですのでそこまで行く前に諦めてしまう可能性も同時に上がってしまいます。(そういったことも含めて、コストとリターンはバランスが取れているとも言えるのですが)
学ぶためのまとまりをどう考えるか
「ほなまぁやってみるか」と思ったとしても、今度は「何をどこまで学ぶのか」が分からないと進めることができません。
教科書や参考書などを持っていればその目次をヒントにできますが、もう近くにないという方も多いのではないでしょうか。参考書などは新品・中古もろもろ入手も難しくないですからそれを買い求めるのもありです。
※ちなみに、参考書について「一番良いものはどれなのか?」と考えると答えが出なくなって動けなくなってしまうので、できれば中身を見て「1冊最後まで読み切れそうなもの」を雰囲気(文章量、フォント、カラーリング、イラスト図表など)で選ぶのが良いでしょう。実際に見ることができなければネットの評判などを手掛かりにしてもいいでしょうが、やはり中身を見比べるのがお勧めです。いくらネットで評判の良い“すごい”参考書であっても、自分に合わなくて最初の数ページしか見れないのであれば、最後まで読める参考書の方が得られる知識は絶対に多いはずです。
さて、参考書は買いたくない。無料で進めたいという場合でも「中学校 地理 学習内容 一覧」などのように「(校種・学年) (科目) 学習内容 一覧」とか「(校種・学年) (科目) 単元 一覧」とかで検索すれば、項目が網羅的に書かれているページはたくさん発見できます。それをヒントに進めることも可能です。
学習内容一覧を参考に「中学 地理 近畿地方 初学者入門用の20分ぐらいの文字だけで全体感が理解できるような音声テキスト」みたいな感じで雑に投げても、ある程度の学習内容の出力はしてもらえます。「(校種・学年) (科目) (学習内容項目) (レベル) (分量) (目的:無くてもいい)の音声テキスト」ぐらいがあれば問題ないので、完璧な出力を目指すのではなく、ある程度で学び始めることが大切です。
学習の深め方は人それぞれで
その内容が難しくてよく分からなければ、追加で「もっと簡単な言葉だけで」などの指示を入力してあげれば、新しくテキストを汲んでくれますので問題ありません。もし、確認テストもやってみようと思ったら「同じ範囲で確認テストを作成」とか「この内容の確認テスト10問を解説付きで」など入れれば、テストも作ってくれます。
余裕があれば、(高校生レベル)とか(難関大学入試レベル)とか、難易度を上げて聞いていくとより深くまで学んでいくこともできます。
寝ころびながらでもなんでも、一通りの範囲を音声で聞いておけば、教科書や参考書を読み始めても、何となく聞いたことがある内容に当たることもあるでしょう。そうなれば、勉強に対するハードルも幾何かは下がっているため、スムーズに学習に進める状態が整っていると言えるかもしれません。
図表などはやはり練りに練られた教科書や参考書、資料集などで確認するのが良いでしょうし、数式などは公式丸暗記ではなく、原理原則の理解から入れるべきだと思います。それには、落ち着いて机に向かった学びの中から獲得していかないのかもしれません。
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