大韓航空機撃墜事件から35年を経て⑧
今年も北海道は稚内まで行かせてもらいました!
さてさてぐっちです。
昨日帰って、今日は関西は台風で身動き取れず。
良い機会なので、このまま記事をまとめていきたいと思います。
35回目の式典
今年は3つの式典にご挨拶させていただきました。
ほんとに、毎年このような会を続けて開いていただいていることに関して、
稚内市の皆さまにももちろんですが、
ずっと想いで活動してきた遺族会の皆さまの想いを噛みしめておりました。
「第31回稚内市子育て平和の日記念式典」
1つ目は、宗谷岬で地元の小中学生とともに行うこちらの式典。
大韓航空機撃墜事件から平和について学んだ各地区の代表が作文を読んでくれます。
https://www.kosodateyell.city.wakkanai.lg.jp/EventReservation/Detail?scheduleId=2353
・NHKでの全国ニュースでも流してもらえていたみたいです。
いつも、大韓航空機撃墜事件については、あまり触れられることもないのですが、
ニュース見たよ、の声をたくさんいただいていて、
ほんとにありがたい気持ちでいっぱいです。
「第13回子育て平和祈念の灯」
夕方には稚内駅近くの防波堤ドームでの平和の灯の式典。
https://www.kosodateyell.city.wakkanai.lg.jp/localnews/article/8227
こちらの式典では、今年は点灯式でご挨拶させていただきました。
ろうそくの灯。火は本当にいろんな気持ちをあぶりだしてくれますね。
母を想いながら
父とは出会っただろうか。
この父があり、そのバトンを受けたその母があり。
その2人に育ててもらって、今の自分があるんだなぁと、
これまでの7回の連載を読み返してつくづく実感するわけです。
母の想いも、父の想いもうかがい知れないぐらい遠いところに行ってしまった。
このタイミングで、母が逝ったことの意味など私にはわかるはずもない。
そして、それを知ることが大事なのではない。
その想いを受け継げるのかどうかも分からないけど、
私は私として、祈りながら前に進めればと思っています。
「第1回稚内平和マラソン」
今年は、9月2日(日)に初めてフルマラソンが行われていて、その前夜祭に少し顔を出させていただきました。
こちらでも、「平和」を冠したイベントにしてくださっています。
http://wakkanai-marathon.jp/
あ、そうそう、ミーハーですが、プロ転向を表明された公務員ランナーの川内さんも来てくださっておりました。
事件から35年。また新しくイベントを開いていただいてくださったことに関して、
私は何ができるのだろうかとずっと考えています。
35年。この歴史を繋ぐ作業の重みを、
ただただ享受するだけではやっぱり何か違うなぁと感じています。
”事件を風化させない”じゃない
よく「この事件を風化させないために」、なんてことが言われます。
でも、私は、それは目的と手段が違うと思うのです。
事件の記憶を残すことが目的ではないと思うのです。
あくまで、事件は事件。いろんな情勢の中で起こった事件。
それはそれ、歴史も流れ、同じ状況になることも恐らくないだろうその事件を
ただただ残したい。
それでは、残らないのではないかと思うわけです。
それよりも、こういう言い方をすると少し不謹慎だと言われるかもしれないですが、
「せっかく事件が起こったのだから」
この事件を活用して、今を生きる人に、もっと生きやすい社会にしていく機会にしたい。
そして、父が生きた意味、母が生きた意味を伝えていきたい。
で、結果として事件のことも継がれていくんじゃないか。
と、思うわけです。
そして、毎年稚内に行くたびに
それを特殊な角度でできる数少ない人なんだろうと思うようになっていて、
授業や講演でお話させてもらえるのももちろんそうやけど、
それよりも直接的な関わり方を模索したい気持ちも毎年大きくなっています。
今回も、遺族会の方や、ずっと活動に取り組んでくださってくれていた関係の皆様と話しながら、
「で、これから私はどのように関わっていくの??」
という声が自分の中で毎年大きくなってきているのを感じています。
それが、どのようになっていくのかはちゃんと考えつつ。
まずはできるところから動いてみようと思うわけです(全然遠いところからですが)、
ふるさと納税ぐらいから始めたいと思います。
ほんとに、長く多くの方からお世話いただいているので。
式典を続けてくださっている感謝と、
少しのつながりを持てるようにと。
自治体は稚内市に決まってるけど、この機会にちょっと勉強もかねて見てみようかな。
みなさまも、このお話に興味を持ってくださって、ふるさと納税とかしていない方は、
是非、この機会にお願いしたいと思います。
はてさて、私はどうなっていくのか。
変わらず、祈りの中を進んでいけますように。(おしまい)
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