「暗記」について本気出して考えてみた
いろんな勉強をするとき、暗記をしていかないといけないことがたくさんですね。
「もう暗記は必要ない。デバイス片手にググれば済むよね」
と言われて久しく、暗記の重要性も少しは落ちたかもしれませんが、そもそもの地頭を鍛える意味において個人的には多少のトレーニングはしておいたほうがいいのではないかと思っています。
ググった知識はそのピンポイントのみを最短で教えてくれますが、頭の知識には反応し合いもう一段階深まる可能性があると個人的には考えています。
さてさてぐっちです。
みなさんはどんな暗記のやり方をしているでしょうか?
今回は、単語や用語などの暗記についてちょっと考えていきたいと思います。
今までどんな暗記法を?
最もよく聞く方法は、「書いて覚えよう」というやつではないでしょうか。
このやり方が良いと代々伝え聞くものですね。
人は誰しも自分の体験をもとに語ります。(関連記事)
「私は書いて覚えられたから、あなたにもこの方法が良いでしょう」と。
学校なんかでよくある、単語の小テストで間違えたものを「10回ずつ書いてきましょう」的なやりとりは、先生の勉強体験を色濃く反映したものだと思います。
(友達としゃべりながら自動筆記で描かれている光景をよく見ましたが・・・w)
しかしよく考えてみると、これもおかしなことです。
「私は書いて覚えた」ということは事実だとしても、そんな「私」も「すべて」を覚えられたわけではないはずです。
そういう言い方をすると、どんなやり方でも「少しは」覚えられるし、「すべて」は覚えられないはずです。にんげんだもの(遠い目)
暗記とは(ぐっちの回答)
暗記とは脳への記憶を刻み込むことです。
そしてその記憶をどうやったら根付かせることができるのでしょうか。
私の結論は、
暗記とは、「感情・意識」×「刺激」×「回数」です。
一つひとつ説明していきましょう。
1.感情・意識
これは、例えば
「英語が好き」、とか
「このやり方が好き」、とか
「この方法は効果があると信じてる」、とか
「早く覚えないと時間がない」とか、
何かを追ってか、何かに追われてか、
その内容ややり方が好みか、好みじゃないか、ということです。
こんな経験はないでしょうか。
文章を読むとき、「少し早く読む」と意識した瞬間に、いつもより早く読めているように感じたりすること。
そういうことです。
意識の力は意外に強いのです(関連記事)。
2.刺激
刺激は、5感で考えましょう。5感は分かりますか?
・視覚
・聴覚
・嗅覚
・味覚
・触覚
の5つですね。
仏教や「聖闘士星矢」などの世界では第6感、セブンセンシズ(第7感)、阿頼耶識(第8感)など続くようですが、今日は5感で。
この5つの感覚を単純に何個使ってるかで、刺激の強さが上がると考えましょう。
嗅覚や味覚は、勉強には使いにくいものですが、嗅覚も記憶に結び付きやすいものですね。
「懐かしい匂いがした」
「おばあちゃんちのにおいみたいで落ち着く」
「恋人のにおい」で愛しくなったり切なくなったり。
なんてのも、その嗅覚と記憶が結びついていることを表しますが、勉強ではなかなか難しそうですね。。
もし「嗅覚」や「味覚」を取り入れることができたら、
その人は、かなり独創的で変態的な勉強方法を編み出した偉人に違いないです。
さて、5感とは少し違うのですが、
脳への刺激ということだけを考えると、足の裏とかツボが多いところを刺激しながらとかも良いと聞いたことがあります。(例えば、歩きながらのほうが記憶に残りやすいなど)
ちなみに、「書いて覚える」は
「視覚」と「触覚(手)」の感覚を使っていますね。
3.回数
これは分かりやすいですね。単純に何回繰り返すか、の問題です。
そしてもう一つ。
それはいつ繰り返すか。「頻度」も重要です。
人は忘れる生き物です。
生きているといろんなことがあります。辛いこともたくさんありますよね。これをすべて覚えてしまっていたら、私はもう生きてはいけないかもしれません。脳の底の底を掘り起こせばいくつか出てきますが、ここでは割愛させていただきましょう。
忘れるというと、「エビングハウスの忘却曲線」というものが有名ですね。
どういう覚え方をするかにもよりますが、
覚えた直後が100%だとすると、20分後には58%しか覚えておらず、1時間後には44%、9時間後には36%・・・というものです(詳しくはいろんなサイトで挙げられているので、ググってみてください)。
そういうわけで、
何回繰り返すか、も大事ですが、どれぐらいの間隔で繰り返すかも大事です。
いろいろな暗記方法を考えてみる
「感情・意識」については、みなさんがどう思うか、どう考えるか、感じるかに寄るので、ここでは扱わないことにします。
ひたすら何度も見るやつ
「見るだけ」は「書く」に比べると、とても身軽です。
確かに5感は視覚しか使っていませんが、視覚で情報の約8割を得る人ですから、その「視覚」だけにはなりますが、その代わりに身軽に「何度も繰り返す」という方法を使うこともなかなかあなどれません。
「書かないと覚えられないでしょ」と声をかけられたことのある人も多いと思いますが、私は基本面倒くさいことは嫌いなので、実は「何度も見る」という方法で単語を覚えていました。
「書くぐらいなら、何回も繰り返し見るわ」という感じで。
それでも結構覚えられるものですよ。
収録されているCDを聞くやつ
これは「視覚」と「聴覚」を使うパターンですね。
私には向きませんでした。
CDのペースに合わせて進まなければならない感じが、なんとも窮屈で。
ともあれ、感覚を2つ使いますので、なかなかですね。
音読するやつ
音読となると「視覚」「聴覚」に加えて「触覚(口)」がついてきます。
しかも、英語でリスニングやスピーキングが必要になってくる場合などを考えると、感覚を3つも使う上に、耳も口も英語慣れできるだなんて、なんて効率のいいやり方でしょう。
私も、長文を解いた後は、それを10回は読んだほうがいいよーと言いますが、それはこの考えからです。
ノートにまとめるやつ
これは、社会科系、理科系のものであれば、教科書とか参考書などを読んで、
要点を自分なりにノートにまとめてみる。なんてことをやる人もいるでしょう。
これは、どちらかというと、「感情・意識」に関わるところです。
自分でまとめたノートには「愛着」を持つものです。
しっかり頭で考えたり、工夫を凝らしたりするとなおさらです。
なので。これは5感でいうと「視覚」と「触覚(手)」だけになりますが、「感情・意識」のレベルが強いのでこれも記憶には効果があると思います。
また、記憶同士が結びつくことで、単独でいるよりも飛んで行ってしまいにくこともあるかもしれません。
(とはいえ、時間がかなりかかるので、費用対効果としてはおすすめかと言えばむずかしいところですが)
というわけで
もちろん、どれが正しいとかではないですよ。
自分が効果があると思っているものを、その成果を確かめつつやるのが一番です。
何事も自分を知ってから、それに合ったやり方を探す機会にしてもらえたらと思います。
正しそうな唯一解、絶対解を提示しないで、自分で考えてもらうヒントだけ出すのがぐっちスタイルですのであしからず。
ひらめいた良い暗記法、共有してもらえると嬉しいです。
ではでは
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません