『ランウェイで笑って』をオススメ!(マンガ)
ちょうど、ブログでは私の母子家庭のお話を続けている途中ですが、
このマンガの主人公の1人も母子家庭で育つ長男さん。
妹3人と一緒に暮らしているとても面倒見の良い男の子。母子家庭のしんどい部分を背負いながらそんな空気を全然見せない優しい人です。
さてさて、ぐっちです。
今日は初めてのおすすめマンガ紹介をしてみたいと思います。
光と影のバランスがとても良くて、読みやすく、考えさせられることも多く、でもポップであったかい素敵な作品なので紹介させていただきます。
ダブル主人公のお話
二人の主人公が、それぞれに、モデルとデザイナーを目指す物語。
ひとりは、
好きも才能もメンタルもあるけど、お金とか時間とかが全然なくて、社会で戦うためにはハンデとなる重荷とかやさしさとかをたくさん背負っています。
もし近くに居たら、世間では“甘い”と言われ続けるだろう男の子。
そしてもう一人は、
恵まれた環境で育ち有利なものをたくさん持っているけど、モデルに絶対的に必要なたった1つのものだけ持っていない、ストイックな女の子。
まだ6巻とお話は始まったばかりなので、今は男の子のほうにフォーカスされながら話が進んでいます。
作品のすごいなと思ったところ
この作品はファッションのお話で、その辺には全く疎くこだわりもあまりない私なので現実感とどれぐらい違うかは正確には分からないですが、
物事を進めるうえで起こる、トラブルとか衝突とかいろんな障壁が立ちはだかってくる感じや、それぞれの人間模様や社会の悩ましい部分がうまくデフォルメされていて、その現実からいろいろ考えさせられる作品です。
考えさせられるとはいっても、そればかりで重たい作品ではなく、テーマがファッションなので華やか、作画もライトなタッチで読みやすく、とてもいいバランスで成り立っています。
また、人間関係という点でも、それぞれの登場人物に、いろんな背景があってそれぞれ経験や傷を抱えていて、そのうえで今の想いや考えを実現させようとするために、それぞれの物語が絡まりながら動いていく。
“やりたいこと”に動き出そうとすると周りの人は必ず影響を受けるので、そのバランスの悩ましさを軽やかにどっしりと描かれています。
主人公の男の子は、そのハードルをそれまでで培った才能をベースに乗り越えていくのですが(このあたりは、うまくいきすぎな部分もありマンガなのですが)
・本気で生きている人たちの厳しさ。それでも成就するのが難しい現実
・本気で生きるとはどういうことなのか
・自分の大切にしたいものを守るとはどういうことなのか
・人それぞれに抱える事情の中で、人間としてどう生きるのか
いろんな状況や苦悩と真っすぐ向き合っていく作品です。
ほっこりしながらも、いろんな示唆を与えてくれる素敵なマンガです。
まだ見たことない方はこちらから。
(Kindle版)
(コミックス)
ランウェイで笑って(1) (講談社コミックス) [ 猪ノ谷 言葉 ]
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マガジン本誌も今、とてもいい盛り上がりのところなので、ぜひぜひこの機会に。
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