約束当日になると行きたくなくなる現象について

約束の日が近づくと憂鬱になったりやる気が無くなったり感じてしまうことってありますよね。久しぶりにこういう内容をストレートに悩み相談されてので、その要因をまとめてみようと思います。

私も「行きたくないー」「めんどくさいー」とかなることがたびたびあるので、その気持ちはよく分かります。なので、ちょっとそういうときの私の気持ちを手掛かりに塾生の気持ちを分析してみようと思います。

約束の日になるとやる気がなくなるのはなぜか

私のように知り合いに会う約束と、塾に行く約束では少し違う面もありますが、
塾生のことをいろいろイメージしながら考えると、
大きくは4つの要因に分けられるのではないかと思います。

①やることに対する不安や面倒さ、我慢など

「勉強はできない自分と永遠と出会い続ける作業」です。
そしてこの「できない自分」と対面することは、結構しんどいものです。
なので、勉強しに行く、ということには、できない自分と対峙するストレスが伴います。
しかもそれが他者にばれてしまうリスクもあります。
これがなかなかに厳しいことです。

・また、そもそも勉強に苦手意識がある人は、さらに重荷が増えてしまいます。
これは「できない自分」に出会う以前の問題で、そもそも勉強することが嫌というものです。特に、膨大な課題をこなすことで成績上げるタイプの勉強法で取り組まされていた人たちは、この後遺症が強く出ます。

・そして、これは優しい人たちに多いのですが
勉強の方針や、やること、課題の量などをいろいろ提案されて、
塾に先生や保護者の顔色を想像しながら、何かを選ばされるとか、
その提案を断れない。みたいなことが続いてしまうと、
塾に行く=重荷が増えると感じてしまうこともあるでしょう。

まず1つ目は、このように、塾や勉強、自分自身に対する不安や我慢などです。

※これが私が知り合いに会う予定の場合
・どんな話になるかな。盛り上がるかな。楽しいかな。などの不安

②出かけることに慣れていない

・着替えて、身だしなみを整えて外に出かける。
これは慣れていない人にとってはなかなかハードルが高いんです。
「何をどの程度していればOKか」とかは、普段の経験からなんとなく進めるものですが、
この「普段の経験」がなければ、考えれば考えるほどドツボにはまってしまいます。

・また、塾までの遠いもネックになります。
歩いて時間がかかるとか、自転車をこぐのが大変とかいうものも当然そうですが、
普段外に出歩いていない場合は、電車やバスなどの公共交通機関へのハードルはかなり高くなります。

・あとは、今の時期だと寒さとか、夏だと暑さとか気候も影響大きいです。
寒いとそもそも動きだすためのエネルギーが必要になりますし、
暑いと汗などのケアも必要になってしまいます。

そういうことから、日常的に外出経験を増やして、外出へのハードル下げておくのも大事です。
「人は見てると思ったら見てないし、見てないと思ったら見てるもの」
なので、誰かに見られている時にしているなら、誰も見ていないということ。
気持ちを楽に日常的に外出を楽しんでいきましょう。

③行かないといけないと思いすぎてしまう

・行かないといけないと思うことは、とてもまじめなことです。
真面目は誉め言葉のようですが、一方で融通が利かない生きにくさも持っています。
なので、真面目に行かないとと思うほどしんどさが盛り上がります。

今回のテーマで話すなら
行かないとという義務感を持ってしまうと、
気持ちは重たくなりますし、もちろん行動も重たくなります

理想的には「行かなくては」から「行きたい」に気持ちのコントロール(思い込み力)ができれば全然印象は変わってきます。

・また、行くということだけでも大変なので、
課題や宿題、約束などで、いい状態にもってこれていないと、
「あーあのことを指摘されてしまうー嫌だー」となって気持ちが重たくなるのは当然で、
こうなると、すでに義務感への重荷は相当あるというところからスタートするので分が悪いですね。

④お金がかかるとかも枷になる可能性があるが、今はあまり関係ないか

これは私のプライベートの予定とかで、予定していたランチがとても高いごはん屋さんを指定された時とかに
「あれ、そんなにランチに払うのはなぁ・・・どうしよかな。あまり行きたくないな」
という経験があったので、おまけ的に付け足し。

ただ、塾の場合は、逆で、むしろ来ない方がもったいない構造ですね。
もちろん、もったいない感を振り返っていく気持ちに転嫁するというのもテクニックではありますが、これは、できない自分へのブーストとなる可能性もあるから要注意です。

もしブーストかかってしまった場合、「もったいないので塾を辞める」のようなこちらとしてはそれ以上の成長の機会を失ってしまうというとても残念な選択肢にたどり着いてしまうこともあります。

「行きたくない」が盛り上がったら

この①から④がある一定以上の重荷になったときにどうなるかと言うと、
行かなくていい理由を探し始めます。
「熱っぽい」「頭が痛い」「なんかしんどい」などなど
何もなくても「もう間に合わないから」とか、行かない理由など際限なく出てきてしまいます。
そして、こうなってしまったら、もう動けることはないでしょう。

なので、「行きたくないなぁ」⇒「○○だからいけない」のルートに入ると出口はありません

そうなる前に、ポジティブな気持ちを盛り上げて、とりあえず動いてしまうしかないわけです。

「行かない」という選択をしても幸せになれるわけではなく、
結局、自分に対してがっかりして、嫌になっていくルートをたどります。
この結果でまたストレス値が上がっていくと、
より一層、ちゃんとしなくちゃ⇒③義務感に結びついてうまくはいかない。
うまくいかないと①へのハードルが上がって、ますます悪循環。

と、いろいろ思考をこねまわしたが、結局今すぐできることはとっても単純なことです。

「考えるな。感じろ。」ならぬ「考えすぎるな。動きましょ。」です。
そのためにも、日ごろから家を出る機会をたくさん作っておきましょう。最初の一歩が出ればあとは何とかなるのもよくあることです。

(サムネにはfirefly(adobe)を使用しています)

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