はじめての小論文をはじめから1

論文は、誰かに何かを伝えたいときに書く文章。
それは、博士論文でも、卒業論文でも、小論文でも同じ。

何なら論文だけじゃなくて、文章はどれも「何かを伝えたい」から書くものだったりする。
なので「小論文だから・・・」とかではなくて、「伝える」をベースに考えていきたい。

※こちらも併せて読んでみてください。「ゼロからの高卒認定:ことば(2021)」
https://yamaguchimasashi.com/nonschool/reference/language2021/

ということで、今回はこちらのテーマを使って「論文」について考えて行きましょう。

「今日の夜ご飯はウナギが食べたい」を伝えよう

このテーマ通りになることがあなたのゴールだとして、
それを言葉でどう伝えれば、相手が納得してそれが実現できるでしょうか。

その1:理由をしっかり説明する

たぶん最初に思いつくのは「なぜ今日鰻を食べたいのか」の理由を伝えることです。
いろんな角度で相手に響く角度を探して分かってもらえるといいですが、
論文の場合は、どんな相手が読むのか分からないので、反応をうかがいながらとか人読みは不可能。
なので、一般的に受け入れられそうな角度は忘れずに。

(今回はしっかり論は書いていかず、構造が見えやすいように項目をあげていく感じで進めます)

①鰻は美味しいよ

グルメが昔からエンタメとしてずっとあるわけで、
とりあえず、その美味しさに訴えかけるのは一般的な目線としては得策だと思います。

ウナギのおいしさ、、、定番で言えば
焼きたての香ばしさと軟らかさ、とかでしょうか。
そのあたりのシズル感を言葉で上手く伝えられたら、
読み手としては「今日鰻にしない?」になるかもしれません。

②鰻は栄養満点

また、食事は栄養を摂取するという目的でも大切なことです。
なので、そっちの方向もいいかもしれません。

単純に「ウナギの栄養価が高い」で納得する人もいるでしょうし、
もう少し具体的に「バテにも効く」「精力アップの効果もある」とか、
もっと具体的に「ビタミンAが豊富で免疫力高まる」とか「ビタミンB群も多くて代謝アップに成長ホルモン分泌まで」と医学的な角度で推すのも良いかもしれません。など

納得できなかったら、具体的に分かってもらえるぐらいの解像度で話すことは大事です。
具体的になると文字数は増えますが、基本的には具体的にいろんな角度で書かれる方が分かりやすくはなります。
(一方では、文字数が増えるので全部読んでくれる人の割合は少なくなってくるでしょうが)

③久しぶりの鰻をアピール

ちょっと角度を変えて、鰻食べるのが久しぶりだなーということであれば、そういうのも理由になってくるかもしれません。
これに、最近のご飯の傾向を調べたりして少しデータを入れてみたりすると、信用してくれる人もいるかもしれません。

④今日ならではの理由を探す

たまたま偶然。とか、運命的にも。とかに乗っかるのも、響く人には響きますね。

世間一般的には「土用の丑の日」とかも時期が時期なら推せるポイントだし、
天然うなぎの旬は10〜12月で冬は脂がのって美味しいんだとアピールできるかもしれません。

ニュースとかワイドナショーでやってたとか、見てるアニメで美味しそうなシーンがあってとかも、
かなり属人的ですがいいかもしれません。

という事で、様々な角度で「今日鰻を食べたい」理由をあげてみました。
理由をただただ並べていくだけではなかなか納得してくれないこともあります。

「押してダメなら引いてみな」的なやつです。
(長くなってきたので、よりコンパクトを目指します)

予測できる反論に応える

理由を並べるのは、いわば、自分の都合を並べ奉る感じですが、
交渉には相手がいる。自分の都合だけでなくて相手のことも考えて論を展開することも効果的です。

という事で、相手が乗り気でないと想定して、「鰻はなぁ・・・」となる理由をあらかじめフォローしていくスタイルです。

①鰻はお高い

高いけど、、、
の後にどんな言葉を紡いでいけば相手は納得してくれるだろうか。

②家族に鰻好きじゃない人もいる

弟が好きじゃないって言ってるけど、、、
の後にどんな言葉を紡いでいけば相手は納得してくれるだろうか。

論理も大事だけど日常的な話だと気持ちも大事

「今日何食べる?」みたな日常的な話なら、論理的に正しいとかではなくて、自分の感情を全押しする方が、相手の感情を動かせる可能性もありますね。
論文に必要かと言われるとそうではないけど、人間らしさも忘れないでいることも大事だと思っているので、一応ちょこっと差し込んでおきますね。

という感じで、「それが良い理由」「それは嫌、に対する反論」という所が主な話の展開という事になるんだけど、その表現方法も、途中で出てきたもの(伝わってなさそうならより具体的な話を展開してみる)の他にも、鰻以外のものを引き合いに出して比較するなどなどいろんな方法があります。

(続きはこちらから➡https://yamaguchimasashi.com/nonschool/2024/05/03/essay2/

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