90日後に単文をマスターする現代文(やり方)

文の構成をつかめると、現代文への読み込み、英文法への理解が格段に進みます。平日毎日を目指して問題を配信していきますので、毎日じっくり文の構成を考えて見てみてください。

【文章を次の6つの項目に分類して分析する】

1.主語(S):文章のメインとなる人やモノ・こと。
2.動詞(V):主語が行う動作。
3.目的語(O):動詞の動作が直接向かう先。
4.補語(C):主語とか目的語の情報を補足する言葉。


5.修飾語1<Mn>:名詞に意味を足す
6.修飾語2(Mv):名詞以外(主に動詞)に意味を足す。

国文法の品詞(11種)を使い分けて分析するのは大変なので、文章の意味をつかむことを優先して、まずはこの6種の区別を付けていきます。今後英語の学習にも活かしやすいように英語の5文型(SV / SVC / SVO / SVOO / SVOC)を意識しながら進めます。

1.主語(S):文章のメイン。
省略されているとき(=文章の意味から考える必要があるとき)もある。
・「○○は」「○○が」であることが多い。

2.動詞(V):主語が行う動作。
・動詞がない文もある:英語でいうbe動詞の場合。英語の動詞と日本語の述語との違いに注意。(↓国文法と英文法の違いを参照)

3.目的語(O):動詞の動作が直接向かう先。
・基本的な見分け方は「○○を」を動詞に付けられるかどうか。「○○を」の他に「○○に」も目的語になることがある。目的語がない文もあるし、2つある文もある。

4.補語(C):主語とか目的語の情報を補足する言葉。
・修飾語1との違いにも注意。補語がない文もある。何が補語になるのかは慣れていってもらうのが良い。

5.修飾語1<Mn>:名詞に意味を足す
・形容詞が基本だが、文章のような場合もある。
ex.「固いまな板」の<固い>がまな板を修飾する形容詞。「昨日私が購入したまな板」の<昨日私が購入した>の部分が、まな板(名詞)を詳しく説明している=形容詞的な役割をする。

6.修飾語2(Mv):名詞以外(主に動詞)に意味を足す
・副詞が基本だが、文章のような場合もある。
ex.「外に出たときに発見した」の(外に出たときに)の部分が、発見した(動詞)を詳しく説明している=副詞的な役割をする。この場合「(私が)外に出たときに、(私が)発見した」という感じで「主語S」や「Mvの中の主語の役割をしているS’」は省略されている。

【国文法と英文法の違いに注意】

(例1)「私は本を買います」を考える

〇国文法の場合 「私は本を買います」
  私は:主語S(私:名詞、は:助詞)
  本を:目的語O(本:名詞、を:助詞)
  買います:述語V(買う:動詞、ます:助動詞)

〇英語の場合 「I buy a book.」
  I:主語S =私は
  buy:動詞V =買います
  a book:目的語O =本を

 ※コメント
 ・日本語と英語で語順は違うが、基本的にはそれぞれの語が対応していて分かりやすい。
 ・厳密に言うと、英語の場合、a book=本、buy=買います、となる。「は」とか「を」とか助詞などの“つなぎの言葉を適当に補いながら読む”のになれると英語の上達も近い。

(例2)「私は学生です」を考える

〇国文法の場合 「私は学生です」
  私は:主語S(私:主語、は:助詞)
  学生です:述語C(学生:名詞、です:助動詞) 動詞が無いのでVではない。

〇英語の場合 「I am a student.」
  I:主語S → 私は
  am:動詞V → (×)
  a student:補語C →学生

 ※コメント
 ・国文法には動詞が無くて、英語には動詞(be動詞)がある。日本語と英語が1対1で対応していないので違いを受け入れるのに時間が必要になる。
 ・「です」を動詞にしたくなりそうですが、これは丁寧語の表現。「私は学生」はぶっきらぼうだけど通じる。

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