目的語(O)とは何か?
目的語とは第3文型SVOにおけるO
第3文型は「主語+動詞→目的語」となる
英文の型の1つです。
英語は「主語+動詞」という文章の骨格から言葉を始めるのですが、
目的語の説明として、
主語+動詞のあと「何を?」と気になる人が多そうなときに、目的語をそのまま設置してOKという事になっています。
例えば、I read the book.
主語(I:私は)、動詞(read:読みます)・・・何を?➡目的語(the book:その本)
といった具合です。
これは目的語?違う?
ここで「なるほどはいそうですか」となってしまうと言葉の感性は育っていかなかったりします。
ということで、こんな場合はどうでしょう。
例えば、I go the park.
主語(I:私は)、動詞(go:行きます)・・・どこに?➡目的語(the park:その公園)
としたいところですが、この「the park」は目的語にはなりません。
なるほど、「~に」は目的語にはならなくて、「~を」が目的語になるんだなぁ。
という学びを得るでしょう。
こういう学びを得たとして、こんな場合はどうでしょう。
例えば、I give Tom.
主語(I:私は)、動詞(give:与えます)・・・誰に?➡目的語(Tom:トム)
この「~に」のとき、「Tom」は目的語になるんです。
この辺までくると、「は?意味わからん」と思って英語と距離を取っていく心理的な動きはもうあるあるです。
それ以外の言葉は?
例えばこんな文章。
「私は、18時に、公園で、鳩に、ポップコーンを、与える」
この「18時に」「公園で」「鳩に」「ポップコーンを」は、
どれが「目的語」で、どれが「目的語ではない」のでしょう。
英語の5文型をヒントに
先ほど、SVOの第3文型を紹介しました。
この他に目的語を使った文型は2つあります。
第4文型のSVOO
と
第5文型のSVOC
です。
という事は、目的語Oは、最大でも2つまでという事になります。
目的語とは、動詞の目的語
最初に、「主語+動詞を伝えたあと、何を?となるときに目的語を付ける」という話をしていました。
なので、目的語を取るかどうかは動詞にかかっていると言って良さそうです。
ということは、「目的語とは動詞と密接に関係している言葉」となりそうです。
ということで「私は、18時に、公園で、鳩に、ポップコーンを、与える」を改めて見てみましょう。
それぞれの言葉と動詞(与える)との関係を見てみます。
- ポップコーンを与える
- 公園で与える
- 18時に与える
- 鳩に与える
(与えるとポップコーンの距離が近い。与える行動=ポップコーンなのでほぼ同じものというか直接的な関係に思える)
(公園で は、与えるの補助的な説明。少し距離があるように思える。周りの付属している環境についての言葉のよう)
(18時に も同じように、与えるの補助的な説明。少し距離があるように思える)
(鳩に は、与える直接の対象なので距離が近いとは思う。が、ポップコーンよりは遠い)
図にするとこんな感じでしょうか
[ポップコーン] (公園で)
私➡➡➡(与える)➡➡➡[鳩に]
(18時に)
「~に」は目的語にもなるし、目的語じゃなくても良い
実はこの「~に」という言葉は、目的語にも目的語じゃない形でも使えます。
さっきの「私は鳩にポップコーンを与える」を英語にするとこんな感じに出来ます。
・I give popcorn to pigeons.
・I give pigeons popcorn.
上の文章は、
・I give popcorn.で文章が終わっているので、文章に意味を足していく場合 to pigeons の to のような接着剤(前置詞)が必要になります。
一方下の文章は、
・I give の後に、「~に」pigeons と「~を」popcorn をそのまま目的語として文章にくっつけることができます。
目的語まとめ
①「何を」と聞きたくなる場合の「~を」は目的語。
②「~に」「~を」となる場合の「~に」は目的語にもなれるし、目的語じゃない形もOK。
③それ以外のものは目的語ではない。
という事ができそうです。
蛇足的に・・・
スッキリまとまったので、このまま終わっておけば良いようなものなのですが、
さっきの、
・18時に:at 6pm
・公園で:at the park
・鳩に:to pigeons
の「at」とか「to」とかを前置詞と呼び、その後ろの名詞を「前置詞の目的語」と言ったりします。・・・?
ということで、ややこしくなる前に、今日は解散です!お疲れ様でした。