はじめての小論文をはじめから2
という事でそんなこんなで書かれている文章なんだけど、
ここからは小論文とかの話にもう少し踏み込んでみようと思います。
(そんなこんなは前回のこちら➡https://yamaguchimasashi.com/nonschool/2024/05/02/essay1/)
まずは、小論文のことについて知ることと、
そこからそれをどう攻略していけるかについて書いていきます。
小論文のパターン
一言に小論文と言っても書かないといけないことはいろいろ。
まぁ、出題者も受験者の能力が分かるようにいろいろ工夫をしているってことでしょう。
基本の形は2つ
出題の方法を大きく分けると、次の2つ。
- テーマだけが与えられているもの
- リード文・課題文などがあるもの
「○○について論じなさい」的なもの。
「次の文章を読んで、・・・」的なもの。
このリード文・課題文にもバリエーションがあったりして、
課題文が1つの文章ではなくいくつかの文章の場合があったり、
英文だけだったり一部が英部だったり、
図表が混ざってたり。
いろんなパターンがあります。
いろんなパターンがあると「ややこしい」と思ってしまうこともあるし
いろんな文章とかデータとかがあると「めんどくさい」と思ってしまうこともあるでしょう。
そういう感情になると、逃げの姿勢になってしまうし、さらには思考力も下がってきてしまうので、できるだけ「たくさんの情報のヒントが得られる」などポジティブな気持ちを保てるようにしておきましょう(この文章も相当に長いですが。。)。
書く方向も大きくは2つ
2つの方向は
- 要約するもの
- 自分の意見を書くもの
という2つ。
この2つを組み合わせて、
- 「要約だけ」
- 「自分の意見を述べる」
- 「要約しつつ自分の意見も述べる」
の3つのパターンに。
リード文がないものだと、テーマが与えられてるだけなので要約するような文章はないので、「自分の考えを述べなさい」となることが多いでしょうが、
「○○を踏まえて」などの条件が付くと、結局要約のようなことをしないといけないどころか、ヒントになるリード文もないので頭の中の知識を引っ張り出して頑張らないといけないので、それはそれで難しいかもしれません。
ともあれ、小論文で求められるものは、
「世の中とかリードで言われていること」を踏まえて
「自分の考えを書く」という感じですね。
逆算して考える
小論文の出題の形が分かったところで、前回の「今日の夜ご飯は鰻が良い」を例に考えていきましょう。
要約するには
まずは、リード文として用意されたものがどういう文章なのかをちゃんと知る必要があります。
「鰻食べたい」の文章構成を振り返る
1.食べたい理由
理由①:美味しい
理由②:栄養価も高い
理由③:最近全然食べてなかった
理由④:今が旬
2.食べたくない人への反論
反論①:高いけど・・・
反論②:好きじゃない人もいる
3.最後に
個人的理由:はまってるアニメでも美味しそうなシーンがあった
要約とは
今回は、ちゃんと文章を書いていないので、「鰻食べたい」の具体的にどの部分を押してくるのかは分からないので、模範的要約の例を示すことは出来ないですが、
上記の文章構成でも、箇条書きの形ではあるが、120字の要約という感じにはなっていたりします。
(反論の部分は、ちゃんとどの点が反論として成り立っているのかまで書いた方がいいけども。今回は文章がないので割愛)
ここから、各項目の文章がある場合は、筆者が繰り返し言ってることとか、具体的に丁寧に説明しているところとか、読み手として納得度の高かったり引っ掛かったいポイントなどをおさえていけばOKです。指定の文字数になるように、合わせていけば、ある程度要約の形になります。
自分の意見を表明する
一方、自分の意見を書けというパターンを見ていきましょう。
「自分の意見」とは言いますが、「賛成」「反対」の2つの方向で考えることが多いです。
(今回で言うなら「自分も鰻が良いっす」か「自分、鰻無理っす」)
賛成か反対か、以外にも、立場はいろいろ考えられます(例えば、鰻か鰻以外かではなく、どちらも食べられる店に行こう、とか)。
ですが今は分かりやすく、賛成・反対の2つで考えてみましょう。
「自分も鰻が良いっす」
・筆者の意見で良いと思ったポイントを列挙する(要約みたいなもの)。
・筆者の反対意見への反論でもっといい論があれば追加
・それ以外の私が鰻を推すポイントがあれば追加。
・他にも考えられる反対意見とその反論があれば追加。
「自分、鰻無理っす」
・筆者の考えていることを受け止めつつ(要約みたいなもの)
・それを上回る反論を並べる。
・相手の論では納得できない点とか。
自分の論に厚みを持たせるために
いろんなものを読むのも良い
知識があると強い
- ・「土用の丑の日は、ほんとは売れない鰻を売るための方便であった」とか知識がとてもあることをアピールすることによって、相手よりもいろんなことを分かった上で話していることをアピールできる。
- ・「○○大学の教授である△△さんも言ってたのですが」とか、自分の意見では弱いところを「学者」の権威を使って説得するみたいなこともできる。
- ・「今世の中で新しい食べ方がブームになっていて」とか、「みんな」の流れを使って載せることも出来るかも。
などなど、こういった使える知識を集めるために、いろんな本を読んでおくことはとてもいいことです。
何よりも書き慣れが大事
結局自分の意見を論文で表明するには、文章が絶対に必要という事になります。
ということは、文章を書くことには慣れておくに越したことはありません。
自分の好きなものに対して記事書いて、それにタイトル、小タイトルとかを付けて文章の構成を考えるのもすごく文章書く力がついていきます。そして、書くと案外その好きなものをもっと探究していけるようになったりもします。
もちろん、日常のことを留めておくような日記とかでもOKです。
いろんな知識を引き合いにして厚みを出していくのもいろんな知識もテクニックも要ります。ので、最初は引き合いに出す知識を少しずつ蓄える(読む)のと、自分なりに得た知識を使いながら書くことを少しずつやっていきましょう。こういうのは慣れが大きいものだったりもするので、最初は結構苦労しますが、自由に書き続けることで良い感じになっていきます。
「やりたくもない課題」ではなく、「自分の好きなことで自由に」がより良い方法ですので、ぜひ、何か自分の好きなテーマでブログなどに書いてみることなどをオススメします。