学習効果を高める7つのヒント

「できるだけ勉強したくない。でも、成績はそれなりに残したい」
と思ったことのある人も多いのではないでしょうか。

ということで、個人で学習効果を高めるにはどうすればいいのでしょうか。
学習効果の話でよく出てくるのは学習ピラミッドというものがあります(学術的根拠は内容と言われています)

個人の学習効果を高める要因7選

①主体性がある

自分からの行動(能動的)か、何かからの反応(受動的)かの違いです。
自分で進める勉強と誰かにやらされている勉強では、明らかに前者の方が学習効果は上がるでしょう。その要因もいくつか考えられます。

  1. 自分で考えて行動している時点で脳が動いている
  2. 課題や提出物など見せかけを整えることがゴールではなく、その知識を身に付けるのがゴールだと思っている
  3. +αの知識にも手を出す可能性が高い
  4. 自分で内容を決められるということは、自分にとって意味があると思っている
  5. (次にも関連します)

②意欲・感情がある

「“意味がある”と思った人にしか意味は降ってこない」とよく言いますが、
「こんなことやって何の意味があるんだ」と思いながら勉強してても、意味=身に付くものはありません。
同じように、「楽しい・好きだ」と思ってやる方が、「しんどい・辛い」と思ってやるよりも確実に身に付くものは多いです。前者は勉強に対して前向きなスタイルで、後者は後ろ向き、あわよくばどうやったら避けられるかを考えるスタイルなので、思考が勉強の方には向いていきません。その状態で何かを身に付ける方が難しいでしょう。

③自分の行動の種類が多い

単語を覚えるのに「書いて覚えなさい」と指導されるケースはよくあります。
少し前はみんな書いて覚えたものだし、指導する人もそうやって覚えられたという成功体験に基づくものでしょう(もちろん②との関わりで、指導する人に尊敬があれば学習効果は高まります)。
「書く」という行為では「見る」「書く」の2つの行動が行われています。なので、「見る」よりも行動の種類は多いと言えるでしょう。今はこれに「聞く」という行動も比較的簡単に添えることができるでしょうし、「言う」という行動も場所が整えば追加することもできるかもしれません。
全然別の話として、「歩き」ながら覚えると覚えやすいという話も聞いたことがあります。

④感覚(刺激)の多さ

③の行動の種類ともつながることなので、同じ例で話していきます。
「書く」「見る」「聞く」「言う」などは、脳をどれだけ刺激しているかということに繋がります。いわゆる五感というものです。「匂う(嗅覚)」や「味わう(味覚)」は単語の暗記とは結びつけにくいと思いますが、「見る(視覚)」「聞く(聴覚)」「書く・言う(触覚)」は使えます。
また、歩きながら、は足の裏にはたくさんのツボがあることが知られていますので、そこへの刺激が関係しているのかもしれません。

⑤自分の行動の回数

人間は忘れる生き物です。エビングハウスの忘却曲線などでも知られているように、一度身に付けた知識も使わなければ次第に忘れていってしまいます。(全てを覚えてしまうと大変なことになる、なんてのもフィクションの設定としてちらほら見かけますね)
なので、繰り返し行うことが大事になります。

ここで全2項の話を引き合いに出しますが、「書いて覚えるのが良い」というのは、「見るだけ」よりも行動の種類も感覚の多さも多いので確かに効果は高いでしょう。しかし、面倒くさがるのも人です。そう考えた時、「書く」ために、書くものや紙、机やいすなど環境を整えるのが面倒で進まない可能性もあります。その点「見るだけ」なら単語帳やスマホ1つあればできないことはありません。そういった場合に、「書く」効果を強要するよりも。「見る」をライトに回すほうが結果的に暗記が成功する可能性もあります。

このあたりは①の主体性や②意欲といったところと関係していきますが、「書いて覚えるのが絶対」でなくても、暗記の方法はありそうですので、自分なりの方法を見つけ出してみてください。

⑥アウトプットの有無

「知ってる」と「使える」は別物です。いくら覚えて知っていても、いざ使おうとなったときに使えない・使い方が分からないとなることも多々あります(達人になればなるほど難しいことをいとも簡単にやっているように見えるものです。何かを見て「できそう」と思ってもそう簡単にできないことは多々あります)。

なので、インプットした「知ってる」を、「使える」=アウトプットできるようにしてく練習として問題集を解いたり、試験を受けたりが広く使われています。アウトプットは周辺領域の知識との結びつきを理解することで可能になっていくものなので、問題集の解き方を暗記したり、試験の点数のために丸暗記したりするやり方は、アウトプットの練習とは言えないのでほとんど意味を成しません。
アウトプットしていくということは、自分の中にある知識と新しいインプットを結び付けつつ、間違いを恐れず使っていくことが大事です(できればそれを修正してくれる人が近くにいることが望ましいですが、これは⑦でもお話します)。自分の中の知識が繋がって塊を作っていくことで知識は忘れにくくもなっていきます。

⑦複数の人間が関与

「人間はサボりたい生き物」なので、「他人の眼を借りよう」という話は、TOB塾でも塾生にお話しすることがあります。やはり、誰かのとの関わりがあると人はやる気になりますし、やる気になれば成果が上がりやすくなるわけです。

  • 誰かと共同で勉強を進める
  • 誰かと勉強の成果を競う
  • 誰かに成果を見てもらえる
  • 誰かに進捗を報告したり、一定の成果でご褒美をもらったりする
  • 誰かのアドバイス、フィードバックをもらえる

などなど、いろんな進むエネルギーのもらい方があります。
また、今は情報社会なので、この誰かというのがリアルの人でなく、不特定多数の誰かという形で活用できる可能性もあります。

以上、7つの学習効果を上げるポイントについて話してみました。
このあたりを踏まえて、自分なりの勉強法を見つけ出せたら、ミラクルな成果に直結できるかもしれませんね。とはいえ、そんな方法があればすでに世に広まっているはずなので、発見は難しいかも、ですが、このあたりを意識して勉強を進めてみてください。

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