「やる気を出させてほしい」を考える
やる気はいろんな角度で語っていきたいやつですが、今回は「やる気を出させてほしい」を深堀りしていきたいと思います。
やる気は気持ち、直接いじれない
「やる気を出させてほしい」はよくあるオーダーです。だがしかし、このオーダーは結構奥が深く、難しいものです。
なぜ難しいかと言うと、「やる気」というのはそもそも気持ちの向きであり、気持ちの向きは他人に強制されて動くものではないからです。
よく言われることですが、「やる気は待っても出てこない」「やる気は動かないと出てこない」というのもそういう意味で、行動によって気持ちが動いて、気持ちの動きが前を向いたときにやる気が出るわけだから正しいと言えそうです。
動けばいいというものではない
なので、課題や宿題などで行動を強制されて、結果的にやる気が出るようなこともありえます。しかし、その行動をした結果に本人が納得、満足していないと、形上はちゃんと勉強しているように見えますが、その裏では心がすり減ってしまっていることも起こりえるわけです。
このすり減っている状態でも、勉強させないとと無理やり勉強を続けさせていくと、いつかその気持ちの器に穴が開いてしまい、どうにも動けなくなってしまうことになります。
経験は後まで影響が強く残ります
ただ、そういう状態になっていても、理由はどうあれ何とか「やる気を出したい」と勉強に向かう姿勢は何とかしたいもの。
といっても、これまでの人生でただただひたすらに無理やり勉強をやらされてきた(そしてそれを自分自身としては満足できていない)経験が強くある場合、そもそも新たに勉強をやり始めても、勉強をし始めた瞬間に嫌な気持ちが呼び起こされることになるため、難度が1つ2つ上がります。
そして、せっかく新しい気持ちで勉強に臨んでも、この初動が嫌な気持ちだと行動が鈍るし、「やっぱりだめやん」と諦める道が大きく手招いてきます。気持ちが沈んでいたり後ろ向きだったりするとこれに引き寄せられます。そして「やっぱり私には無理だ」とますますできない自分像を育ててしまいます。
新たな一歩をしっかり進むために
なので、まずは「学べば力がつく」という経験を持ってもらうのが一番で、そのためには「ちゃんと領域を絞ること」「内容に理解や納得を含むこと」「週3以上でその領域に触れること」の3つを追うことが大事。どれも難しいハードルだけど、週3以上と言うのが一番のハードルになるかと。
でもこれをちゃんとやっていけると、「まぁこれぐらいは」から徐々に「もっと進める」という感じまでつながっていきます。地道な道ですが、じりじりでも進んでいけると良いなと願いつつ。この3つ、一人でできそうになかったら、ダメだった経験を積みまくる前にぜひ早めにご連絡を。
(サムネにはfirefly(adobe)を使用しています)