稚内の小学生と大韓航空機事件の話を初めてできた年

大韓航空機撃墜事件

今年はコロナのために9月1日の式典には出席できずでした。
そしてこの時期にコロナを避けてのプライベート訪問だったのですが、結局がっつりコロナに当たられたわけで。

こうやって策を弄すると策に溺れる裏目の人生は相変わらずですね。
いいことも悪いことも運命としてその場その場で受け入れられるようにしていきたい今日この頃です。

もちろん、クラスター界隈には近づかないようにしました。
この道の向こうはすすきので、この道を越えていたら要注意だったかもしれませんね。

(稚内へ向かう前日の夜に、いつもお世話になっている記者さんと)

うがい手洗いで乗り切れることを祈りつつ。

いつもと違った宗谷岬と祈りの塔

8月に岡井さんが亡くなられて、大きな節目を迎えている大韓航空機事件。事件以来37年。本当にいろいろなことに取り組まれ、また稚内のみなさんとともに式典などを守ってくださっていたことに感謝しつつ、引き継げる部分は引き継ぎつつ、歩みを進めていきたいです。

■新聞記事■鎮魂の思い陶芸に 大韓航空機撃墜で長男夫妻犠牲 岡井さん死去84歳(西日本新聞)
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/640080/

今年は式典と時期がずれていたため、一人で祈りの塔や宗谷岬からサハリンを見ながら、いつもと違った雰囲気を味わいました。

また、いつ来ても気持ちがざわざわしていろんな初心に戻してもらえる大事な時間をかみしめることができました。

小学6年生との語らい

今回初めて小学生相手に事件のことを平和学習の一環としてお話することができました。

よさこいで有名な『南中ソーラン』の稚内南中学校のそばの稚内南小学校。大学時代に神戸垂水よさこいまつりの実行委員会で総合司会をさせてもらった思い出もよみがえりつつ、初めてのことにドキドキしながら臨みました。

この企画実現のために、たくさん相談させていただいた教職員のみなさまには感謝でいっぱいです。
いろんな話もしたい気持ちもありましたが、一番は「今を生きる小学生たちの身近な気づきがあるかどうか」。あまり難しい話や、話があっちこっちに行かないように以下の2点を伝えられたらと話をしました。
・事件は事件だけど、影響は今にもつながっている
・渡される事件の記憶をこの先に活かせるようなものに

これから、もっと多くの方に意味ある形で伝えられるように。
(小中高大でお話できる機会があれば、ぜひよろしくお願いします。今やってる高校中退・不登校への活動もですが、大韓航空機事件遺族として平和を考える授業もさせていただけます)

■テレビ■大韓機撃墜事件の遺族が講演|NHK 北海道のニュース
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20201110/7000026630.html

お話のあとは、職員室で給食もいただきました。

後日、感謝の文集をいただきました

お礼を込めてと送られてきた文集。しっかり読ませていただきました。

日々の生活に意識が向けられるような内容をと思ってお話しましたが、そのあたりはきちんと伝わっているようで良かったです。
非日常はすぐに忘れてしまうものでもありますので、継続的なかかわりができればと願いながら。

TOB塾PACサポートの受講生にも会えました

帰りに、今年のPACサポートの塾生とも札幌で会うことができ、これからの話とかいろいろできる時間を持てました。
高卒認定が無事取得され、その後の人生についての相談をあれこれ話ができました。
(内容で、共有する価値があるものはまた別で投稿できればと思っています)

いろんな初めてがあった北海道訪問でした。来年は式典に出られるか、またこのように別の時期に関われる機会が持てるのか、一人でお忍びで想いを巡らせるのか、どうなるか。
私にできることはとても少ないので1つ1つその時にできることを目に見える形にしていければと気持ちを新たにした今回の稚内でした。